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イケア/2024年度もオムニチャネル化を推進

2023年08月23日 16:50 / 経営

イケア・ジャパンは8月23日、新たな事業年度が9月から開始することに合わせて、原宿駅前の「WITH HARAJUKU HALL」でイケアプレスデーを開催した。

<オムニチャネル推進を語るファーレ社長>

ペトラ・ファーレ社長は、「お客様にとって便利であるという視点も重要な要素の一つだ。2024年度もいつ、どこにいても、イケアの商品を購入できるオムニチャネル化を推進する」と述べた。

オムニチャネル化を推進するため、イケア・ジャパンでは、全国に郊外型大型店のイケアストア9店舗を展開、2020年からは初の都市型店舗として、「IKEA原宿」「IKEA渋谷」「IKEA新宿」を出店し、合計12店舗を展開している。このほか、最寄りに店舗がない人がイケアの商品を購入する拠点として、全国に28の商品受取りセンターを開設している。

加えて、期間限定でポップアップストアを展開している。ファーレ社長は、「ポップアップストアは、世界でも展開しているが、日本には多数のポップアップストアがあり、これほどポップアップストアを展開している国はなく、ユニークな取り組みとなっている。10月からは、京都で過去最大規模で最長期間となるポップアップストアを展開するので、是非、イケアの商品を楽しんでほしい」と述べた。

<京都のポップアップストアを紹介するファーレ社長>

1943年7月28日に創業したイケアは、今年、創業80周年を迎えた。創業80周年を迎えたことを記念して、イケアでは「assemble(アセンブル)」というキーワードを打ち出した。アセンブルには、「必要な部品を組み合わせてつくる、構築すること」という意味のほか、「(よりよい未来をつくるといった)共通の目的のために、(複数の人を)集める、結集すること」という意味がある。

ファーレ社長は、イケアの家具を組み立てる時に使用する六角レンチを手にしながら、「アセンブルという言葉に、イケア80周年を日本の皆さんと共に祝いたい想いを込めた。『限られた資源を活用する』『和を以て貴しとなす』といった価値観は、日本とスウェーデンで共通している。スモーランドから始まった価値観は、いまもイケアのカルチャーに生きている。家庭こそが世界で最も重要な場所であるという価値観をこれからも大切にしたい」と語っている。

<六角レンチを手に語るファーレ社長>

2022年度のイケア・ジャパンの決算公告によると、売上高は954億1800万円(前年同期比1.5%増)、営業利益28億9500万円(2.9%増)、経常利益27億300万円(2.0%増)、純利益44億7600万円(13.0%増)、利益余剰金3億8900万円(前期はマイナス40億8600万円)、株主資本280億8900万円(8.4%増)だった。

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