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ビックカメラ/販売員キャリア制度「ビックカメラマイスター」開始

2023年08月30日 14:50 / 経営

ビックカメラは9月1日、現在運用している販売員のキャリア制度「くらし応援マイスター」を「ビックカメラマイスター」として名称・制度内容を一部改めてスタートする。

2022年9月よりスタートした「くらし応援マイスター」は、お客の体験価値向上および従業員へのウェルビーイングを目的とし導入した。また、これまでの店長・副店長など店舗マネジメント職といった従来のキャリアパスとは別の道を販売員に提示することで、販売員の活躍の場が拡がり、同時に知識と経験豊富な販売員がお客のくらしに寄り添った提案を行うことで、お客エンゲージメントの向上にもつながる仕組みを目指してきた。

今回の「ビックカメラマイスター」は、従業員が持つ高い専門知識や個性を見出し、磨きをかけることで、企業理念である「専門性と先進性で、より豊かな生活を提案する進化し続ける“こだわり”の専門店の集合体」の実現につなげることを目的とし、従来制度を一部改定し新たにスタートする。従業員が多様な働き方やライフスタイルの中でも専門知識や個性をより発揮できる環境を整える。

<制度の主な変更点>

まず、販売員としての専門性を追求する役割である「エキスパートマイスター」を新設した。特定カテゴリーにおいて知識及び提案力を有し、「マイスター」の1つ上の階層にあたる「シニアマイスター」は、公的資格に裏付けされた知識、経験に基づく提案力を持つ販売員に任命される役職となる。同じく「マイスター」の1つ上の階層である「エキスパートマイスター」は、特定の商品において市場環境やニーズなど随一の深い知見を持つ販売員に任命されるもので、他の販売員の追随を許さない圧倒的な商品に対する知見が求められる。さらに、最上位階層である「エグゼクティブマイスター」は、全ての販売員の模範となる様な公的資格に裏付けされた知識と豊富な経験に基づく業界屈指のスペシャリストとなる販売員が任命される。

<専門性のさらなる追求>

お客のくらし全体に関わる総合的な提案を行う「総合マイスター」、商品への深い知見をもとに専門店の販売員だからこそできる接客、提案を行う「専門マイスター」の2つのキャリアパスを用意。。「ビックカメラマイスター」制度ではPC、オーディオ、エンターテインメント、メガネ・コンタクト、ドラッグの5部門を総合から専門へ移設、Apple修理サービスを専門に新設する。

「専門マイスター」部門を増強することにより、企業理念である「専門性と先進性で、より豊かな生活を提案する進化し続ける“こだわり”の専門店の集合体」の実現に向け、専門店にふさわしい販売員の育成を行う。

<腕章を導入>

「くらし応援マイスター」では、一般の販売員との区別をつけるため、名札に専用バッジを着用していたが、「バッジだと分かりにくく、マイスターが見つけられない」という声があった。これを受け、「ビックカメラマイスター」においては腕章を着用する運営に一新する。着用する腕章には「専門相談員」という文言に加え、星を表記。階層に応じて星の数が変わる。「マイスターの接客を受けてみたい」と来店する人にも分かりやすくなることで、「ビックカメラマイスター」の認知度向上につなげる。

「ビックカメラマイスター」制度を通し、生活スタイルや働き方が多様化していく時代の中で、従業員一人ひとりが輝ける環境を作り豊富な人財の価値を存分に活かすことで、より一層、お客に喜んでもらえる店づくりを目指すという。

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