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ホーユー/食堂経営、給食提供を一部停止で自己破産申請を検討中

2023年09月08日 10:00 / 経営

帝国データバンクによると、ホーユー(本社:広島市)は9月1日から一部の事業を停止し、自己破産の申請を検討していることがわかった。負債は、2022年11月期末時点で約16億7000万円。

同社は、1994年7月に設立された食堂の経営業者。大学や高校、官公庁、企業などの施設内にある食堂の企画・経営を主体に、売店の運営、研修施設などへの食事の提供などを手がけ、中四国地方を中心に、近年は北海道から九州までエリアを拡大していた。

しかし、積極的な事業展開により売り上げを拡大させる一方で、同業者との競合による受注価格の低下に加え、コロナ禍で受託先である学校や官公庁などの食堂運営が休止となったほか、テレワークやオンライン授業の導入で食堂売上が減少し、2022年11月期の年売上高は約15億3000万円にとどまり、採算性は低調に推移して財務内容は債務超過に陥っていた。

食材費や人件費の高止まりが収益を圧迫するなか、メニュー構成の見直しや役員報酬の削減などの合理化を図っていたが、不採算受注もあり収益改善は進まなかった。また、中小企業活性化協議会から支援を受けたり、金融機関から借入金の返済猶予を受けたりして再建に取り組んでいたが、今年9月に入ってから学校関係など一部の受託先で食事提供ができない状況に陥り、動向が注目されていた。新型コロナウイルス関連倒産は広島県で166件目、中国地方では347件目となる。

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