流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





資生堂/鶴岡サイエンスパーク内に「資生堂ファームラボ」オープン

2024年03月19日 11:10 / 経営

資生堂は3月6日、山形県鶴岡市の鶴岡サイエンスパーク内に、冨田イノベーターファーム(旧:GIC冨田研究室)の活動拠点として、資生堂ファームラボを開設した。次世代R&Dリーダーの育成を加速と、未来に向けた革新的なイノベーションの創出を目す施策。

資生堂はこれまでに、2022年6月に慶應義塾大学先端生命科学研究所(慶大先端生命研)と包括連携協定を結び、研究員を山形県鶴岡市の慶大先端生命研に派遣するなど、産官学民の連携を図ってきた。新しいラボの開設により、活発に社内外の多様なR&D人財が交流し、共に学びや研究を深めることが可能となり、研究員の人財育成を強化するともに、資生堂のR&D領域における新たな文化の醸成にも注力する。

<資生堂ファームラボ>

冨田イノベーターファームの資生堂ファームラボは、既存の考え方やルールに影響されず、研究員自らが自由に実践する研究活動の拠点として活用するほか、山形県鶴岡市内のバイオコミュニティとの交流や、横浜・みなとみらいに位置する都市型オープンラボである資生堂グローバルイノベーションセンター(GIC)の研究員の利用も促進する。

また今後は研究員を対象に、最先端の研究と新しいビジネスを展開する鶴岡サイエンスパークや山形県鶴岡市内の施設・団体の視察や体験研修を企画し、研究員の人財育成を強化するともに、R&D領域における新たな文化醸成も行う。6日に開催したオープニングイベントでは、鶴岡サイエンスパークに集う慶大先端生命研、慶大先端生命研発ベンチャー企業や、地元企業が訪れ、資生堂ファームラボの開設を共に祝した。

<冨田イノベーターファームのロゴ>

資生堂は2021年11月に、最先端のバイオ研究を行いながら失敗を恐れず果敢にチャレンジする研究者の育成にも積極的に取り組む研究機関である慶大先端生命研の冨田勝元所長(現慶應義塾大学名誉教授)とのアドバイザリー契約を締結し、2022年6月には、慶大先端生命研と「ビューティーイノベーションの創出および人財育成に関する包括連携協定」を締結した。

2022年1月には、GIC冨田研究室(現:冨田イノベーターファーム)をGICに設置し、1期生を選定した。選定された研究員は2年の在籍期間中で得た経験を、その後の配属先で活かし、伝える役割も果たす。また、同じく6月には、社内公募で選ばれた2名の研究員を山形県鶴岡市の慶大先端生命研へ3年間派遣している。

派遣された研究員は、自ら設定した研究テーマに取り組むだけでなく、産官学民との連携した研究やイベントの実施など、社外との交流を深めている。2024年1月には、冨田イノベーターファームの2期生を選定し、活動を開始した。今後も継続した取り組みを通じて、次世代R&Dリーダーの育成を強化し、未来に向けた革新的イノベーションの創出を目指す。

■資生堂の関連記事
資生堂/多様な人財の活躍と企業成長との関係を研究する「資生堂 DE&Iラボ」サイト開設

関連記事

経営 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧