イーザッカマニアストアーズ運営会社/自己破産申請へ、負債計30億円

2025年04月16日 10:09 / 経営

帝国データバンクによると、ズーティー(神戸市中央区)、アーク、ループ、ループロジスティクスは4月15日付で事業を停止し、事後処理を的場健祐弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。

同社は2002年4月創業、2005年3月に法人改組されたカジュアルウエア、ファッション雑貨の販売業者。

「テンション高めの女子をつくる」をコンセプトに、ティーンから20代前半の女性をメインターゲットに、幅広い年代のレディースアパレルを企画し、展開していた。

全国に小売店舗を開設するほか、自社のショッピングサイト、各大手通販サイトにて「イーザッカマニアストアーズ」の店名でインターネットでも販売していた。

国内アパレルメーカーや商社から仕入れるほか、アークを経由して中国で製造した自社ブランド製品も投入。ネット通販店舗の売り上げが伸長した2018年9月期には、売上高約40億100万円を計上していた。

しかし、2018年12月に物流面でトラブルが発生し出荷業務が滞った。さらに、実店舗を縮小するなど売り上げ減少とともに収益面でも赤字となるなど業況が悪化した。

2020年に入ってからは新型コロナウイルス感染拡大に伴い、実店舗が休業となった影響もあり、2020年9月期の売上高は、約34億9600万円に落ち込んだ。

以降はネット販売に注力すべく、2023年9月期までに、すべての実店舗を閉鎖。若手社員を中心にSNSを活用した広告宣伝、インフルエンサーとのコラボレーションなどにより売り上げは回復していたが、為替相場の円安基調により仕入価格が高騰。コロナ融資の返済負担も重荷となるなか、資金繰りも限界に達したため、事業の継続を断念したという。

ズーティーの仕入れ窓口だったアーク、販売商品の検査作業を行っていたループ、ループロジスティクスも、同様の事態となった。

負債は現在調査中だが、4社合計で30億円と推計されている。

ライフ/「神戸駅前店」リニューアル、ファッション・日用品売場など刷新

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