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居酒屋の塚田農場などを運営するエー・ピーカンパニーは7月11日、訪日外国人団体客向けの新メニューを7月下旬を目途に本格展開すると発表した。
急増する訪日外国人観光客に、4月からインバウンド専門部署を4人体制で設置し、本格展開へ向けてメニュー開発を進めていた。
基本的に営業を行わないランチタイムに、旅行会社と共同で、訪日外国人団体客を誘致する。全国の約160店で新メニューを導入する。
訪日外国人団体客でもっともニーズが高い1200円、1500円に、2000円の価格帯を加えたメニューを開発。
鶏塩コラーゲン鍋、海鮮鍋、鍋無しメニュー、ベジタリアン・精進料理の4つのメニューを用意した。
4月から試験的に1000円、1200円のメニューを2社の旅行会社と共同で提案したところ、導入店舗では1月で1000人程度の来店があった。
新メニューは3種のメインのほか、サイドメニュー13種を選択できるのが特徴。宗教や顧客の嗜好に合わせて柔軟にメニューを変更できる。
今後、140社程度の旅行代理店に対し法人営業をかけ、1月あたり4000人~5000人、月売上高500万円の、訪日外国人団体客向けの売上を目指す。
通常、ランチタイムは営業をしていないため、新たにパートを採用し、訪日外国人観光客へ対応する。
旅行添乗員が付く訪日外国人団体客をターゲットとしているため、添乗員が通訳をすることで、言語対応する。
米山久社長は「訪日外国人観光客が急増し、本格的な日本食を味わいたいというニーズも高まっているが、現状では、冷凍食品を提供している店が多い。外食は日本の冷凍食品の技術を紹介する場でなく、素材の良さや調理のバランスの良さを伝える場と考え、インバウンド市場へ本格参入する」と語る。
「塚田農場」で使用する地鶏、産直の野菜のほか、解凍後に死後硬直が始まる特殊な冷凍技術を用いた鮮魚も使用し、素材にこだわった料理を提供する。
米山社長は「採算的にはギリギリの取り組みだが、団体旅行で訪れた外国人が、個人旅行で再び日本に来日する機会も増えている。まず、塚田農場を知ってもらうことで、来店のきっかけを作りたい。海外への出店も加速する計画で、世界に向けて塚田農場ブランドを発信していく」という。
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