都市女性のメイク調査/東京は集団に溶け込むための身だしなみ
2017年10月17日 20:03 / トピックス
カネボウ化粧品は、東アジアを中心とした7都市で「女性のライフスタイル調査」を実施した。
これにより、各国・地域それぞれの女性を取り巻く環境、社会的な立場やライフスタイルの違いが、メイク意識や表現にどのような影響を与えているかを確認した。
どの都市の女性も、プライベートにおいては楽しんでメイクをしている。ただし、仕事においては、東京・ソウルでは、メイクを女性の自由な選択としてではなく義務として感じている傾向がある。両都市とも、メイクの頻度、メイクにかける時間やアイテムは他都市より多いものの、メイクの楽しみ度合いは、特に仕事において低くなっている。
東京・ソウルの女性のメイクに対する考え方は、アジアの中でも特殊だという。他の都市では個性の魅力や美しさそのものを追求する傾向が強いのに対し、東京の女性はメイクを身だしなみ・エチケットと捉えており、集団の中に溶け込むために温和で可愛いイメージを好み、個性的なスタイルを嫌う傾向がある。
一方ソウルは、メイクの目的は欠点をカバーすることであり、競争社会で勝ち抜くためのツールであることがうかがえる。
東京やソウルは、仕事・プライベートの服装やメイクのオン・オフの切り替えがあまりない。対して北京、バンコクやNYは、仕事の場面でのドレスコードが決まっていることが多くなっている。
そしてドレスコードがはっきりしている都市の女性ほど、仕事上のメイクが自信向上やプロフェッショナルにみせることに繋がり、積極的に楽しんでいる傾向にある。
生活や将来について、東京やソウルでは、総合的な生活満足度が、過半数を超えているとはいえ他都市より低くなっている。要因の一つとして、仕事やパートナーとの関わりについて不満を感じて
いることがうかがえる。
特にソウルの女性は男女間の不平等感を強く意識しているため、仕事における男女不平等感も不満足に繋がっていると推測できる。東京やソウルでは、将来について考える女性が他都市より多く、将来への不安も関係していると思われる。
上海、北京やバンコクでは親との関わりを大切に思っており、家族関係、仕事の満足度も高く、全体的に高い生活満足度となっている。
■アンケート概要
調査手法:インターネット調査2016年10月実施(一部2016年12月に追加調査実施)
調査対象:東京、北京、上海、台北、バンコク、ソウル、ニューヨーク(NY)の18~34歳の女性各149~155名(東京のみ307名)計1219名
主な調査項目
1.社会の中での女性
大切な時間、パートナーに求めること、興味のあること、仕事で重視すること、生活満足度、男女間の不平等意識
2.なりたい人物像
なりたい人物像、褒められてうれしい言葉、見せたい自分の印象
3.メイクの実態
メイクに費やす時間、使用アイテム、メイクに力を入れるタイミング、ドレスコードの有無、日々のメイクの楽しみ度合い、メイクをする意味、好みのメイク・色
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