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セブン-イレブン/作業時間5.5時間削減、58の最新技術を採用した次世代店舗

セブン-イレブン・ジャパンは12月7日、東京都千代田区の本社が入居するビル内の直営店「セブン-イレブン千代田二番町店」を、次世代にあるべき店舗の礎になる新しい技術を結集した店舗してリニューアルオープンする。

6日、関係者向けに内覧会を開催した。

<セブン-イレブン千代田二番町店>
セブン-イレブン千代田二番町店

「環境負担の低減」「働きやすさの向上」「快適な店内環境づくり」をテーマに、38社から提案を受けた58種の技術による設備を採用した。

「今回の取り組みによって、店舗全体の外部調達電力を、標準店に設置した場合の換算で2013年度対比で約28%削減することが可能となり、対象設備に関連する作業時間を1日あたり約5.5時間削減することができるようになる」(同社)。

<作業性向上の効果(見込み)>
作業性向上の効果(見込み)

清掃、商品補充、商品前出し、レジ・袋詰めといった主要な4つの作業を削減することで、接客レベルの更なる向上、顧客満足度の向上、販売増につながる行為にあてる。

<古屋社長>
古屋社長

古屋一樹社長は、「環境対策は企業の重要なテーマの一つであり、『ひとと環境にやさしい店舗』をテーマに店舗を開発した。人手不足も課題となっているが、働きやすい環境を作って、いま働いている人が店舗で働いてくれることが最大の人手不足対策だ。本来の接客ができるような改革をやっていきたい」と語る。

<イートイン7席を新設>
イートイン7席を新設

千代田二番町店は、半地下に展開し、店内に吹き抜きをもつ変則的なレイアウトの店舗だが、3月から実験導入しているカウンターを拡大した新型レイアウトを採用した。

これまで、有休スペースであった2階にイートインスペース7席を配置することで、売場面積を201.3m2から213.3m2と12m2拡大した。

売場面積の拡大に伴い、取扱いアイテム数は3000から3300アイテムに増えた。

<冷蔵ケースはすべてスライド棚を採用>
冷蔵ケースはすべてスライド棚を採用

商品補充作業や商品前出し作業を削減するため、陳列棚は冷凍・冷蔵ケースを含めて、スライド式の陳列棚を採用した。

棚がスライドすることで、商品の補充や清掃がより簡単にでき、作業時間で約54分の削減を見込む。

冷凍・冷蔵設備は、サンデン・リテールシステム、中野冷機、パナソニックが提供する。

<冷凍ケースの陳列棚をスライド式に変更>
冷凍ケースの陳列棚をスライド式に変更

冷凍ケースはマイナス20度の温度帯のため、従来のスライド式什器ではグリスが凍ってしまう課題があったが、今回、氷点下でも凍らないグリスを採用し、スライド棚を冷凍ケースに設置した。

スライド棚の冷凍ケース量産化はコンビニ業界では初めての取り組みだという。

<冷凍ケースのガラスは曇りにくい加工を採用>
冷凍ケースのガラスは曇りにくい加工を採用

これまでの冷凍ケースは、商品を取り出すと外気との温度差で、すぐにガラス扉が曇ってしまう課題があったが、新たに曇り止めのシートをガラス扉にはることで、いつでも商品が見やすくなる工夫をした。

買い物をかごをもった状態で扉を開け閉めすることが多いことから、片手で開け閉めしても、ゆっくりと扉が閉まるように新たなヒンジを扉に取り付けた。

<おにぎりの新型什器>
おにぎりの新型什器

おにぎりの陳列什器は、商品を取り出すと後方の商品が前方に自動的に押し出される什器を導入し、商品前出し作業を削減した。

<弁当の新型什器>
弁当の新型什器

弁当の什器では、商品を見やすくするため、ガラス板の陳列棚を採用しているが、これまではスライド棚ではなかった。

今回、初めて、弁当用のガラス板を使用した陳列棚にもスライド棚を採用した。

<新型ウォークイン冷蔵庫で体への負担を軽減>
新型ウォークイン冷蔵庫で体への負担を軽減

ペットボトル飲料やビール・缶チューハイなどを販売するウォークイン冷蔵庫では、新型ウォークイン冷蔵庫を、サンデン・リテールシステムが開発した。

従来は、冷却風を庫内に循環させ、陳列棚・保管用棚の商品を冷却していたが、今回は、陳列棚と保管用棚を分け、冷風を適宜使用し、壁面と棚そのものを冷却し、商品を冷やす方式に変更した。

庫内温度を保ちながらも、作業時に従業員に直接、冷風が当たらないことで、体感温度の変化が少なく、負担が減少するという。

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