資生堂/2017年12月期、高級ブランドが好調、営業利益2.2倍に
2018年02月08日 14:20 / 決算
資生堂が2月9日に発表した2017年12月期通期の連結決算は、売上高1兆50億6200万円(前期比18.2%増)、営業利益804億3700万円(約2.2倍)、経常利益803億2700万円(約2.1倍)、純利益227億4900万円(29.1%減)となった。
プレステージ、デジタル・Eコマースなど、今後の売上成長が期待できる領域への投資をさらに強化。
2016年にM&Aにより取得した、プレステージブランド「Laura Mercier」、ライセンス契約を締結したフレグランスブランド「Dolce&Gabbana」についても、成長に向けてマーケティング投資を拡大した。
また、日本、中国、トラベルリテールを一つの市場と捉え、主に中国のお客を対象としてアジア全域でボーダレスマーケティングを展開した。
この結果、現地通貨ベースの売上高は、戦略的に投資強化を続けているプレステージ領域がグローバルで伸長したほか、前期より同社グループに加わった新ブランドが上乗せとなったことなどから前期比16.0%増。
円換算後では円安による為替影響により、前期比18.2%増と伸びた。
営業利益、経常利益は、売上増に伴う差益増に加え、マーケティング投資効率の改善やコスト構造改革効果などにより、増益だった。
純利益は、ゾートス社の株式、関連事業資産の譲渡益を特別利益に計上した一方、一部商品の自主回収費用に加え、米国のベアエッセンシャル社に係る無形固定資産などの減損損失を特別損失として計上したことなどが影響し、減少した。
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