三菱食品/4~9月、物流センター新設コストなどで営業利益30%減
2019年11月01日 11:05 / 決算
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三菱食品が11月1日に発表した2020年3月期第2四半期決算によると、売上高1兆3512億8000万円(前年同期比2.5%増)、営業利益50億9800万円(30.0%減)、経常利益58億1100万円(29.7%減)、親会社に帰属する当期利益52億2700万円(4.2%減)となった。
売上高は、ドラッグストアなどを中心に取引が堅調に推移し増収となった。一方で、営業利益は、昨年後半に新設した物流センターの立ち上げを含むコストの上昇により減益となった。
4月に、「組織・人事の集約」を実施し、カテゴリーの枠を超えた人材の流動化を進め、卸事業における人材の適正配置、更には成長分野への経営資源のシフトを推進した。
新設した「SCM統括」においては、営業とロジスティクスが連携し、業界全体が直面している物流費高騰に対し、製・配・販で連携した物流与件の見直しや、他業種も含めた物流協業の実行スピードを上げ、コスト削減に努めた。
昨年、新設し着実に事業を拡大している「ブランド戦略本部」・「トレーディング本部」では、卸売の強みである営業力や多様なチャネルを最大限に活用し、自社開発商品の更なる拡販、メーカーとマーケティング・戦略などを共有したディストリビューター事業、トレーディング事業をより一層強化した。
加工食品事業の売上高は4023億8400万円(0.7%増)、営業利益は4億2900万円(62.5%減)となった。売上はコンビニエンスストア、ドラッグストアとの取引が伸長したことや、嗜好品等が好調であったことから増加した。利益面は、物流コストを含む販管費の増加などにより前年同期を下回った。
低温食品事業の売上高は5433億5500万円(1.0%増)、営業利益は33億2600万円(29.4%減)となった。売上はコンビニエンスストア、ドラッグストアとの取引が堅調に推移したことや、市販用冷凍食品が好調であったことから増加した。利益面は、物流コストを含む販管費の増加等により前年同期を下回った。
酒類事業の売上高は2541億8800万円(7.8%増)、営業利益は9億8700万円(43.5%増)となった。売上は卸売、コンビニエンスストアとの取引が伸長したことや、増税に伴う駆け込み需要の影響から好調に推移したことなどにより増加した。利益面は、売上高増加による売上総利益の増加等により前年同期を超えた。
菓子事業の売上高は1501億4000万円(4.2%増)、営業利益は7億9900万円(30.0%減)となった。売上はコンビニエンスストア、ドラッグストアとの取引が伸長したことや、スナック菓子等が好調であったことから増加した。利益面は、売上高増加により売上総利益が増加したものの、物流コストを含む販管費の増加をカバーするに至らず、前年割れとなった。
品種別売上高は、ビール類・その他酒類は、消費税増税前の駆け込み需要などにより増加した。菓子類は、スナック菓子・ナッツ類が好調に推移したことなどにより増加した。
CVSは、新規出店効果などにより増加。ドラッグストアは、取引の拡大、新規出店効果などにより増加した。
通期は、売上高2兆6500億円(1.1%増)、営業利益160億円(4.4%減)、経常利益180億円(2.0%減)、親会社に帰属する当期利益120億円(0.3%増)を見込んでいる。
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