ジーユー/2020年はEC、若年層向け、低価格、海外事業を強化
2019年12月10日 16:30 / 経営
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ジーユーは12月10日、2020年春夏事業発表会を開催した。
柚木治社長は、「2020年はジーユーにとって転換期。生活者、生産者、地球とコネクトすることに注力する。生活者のリアルな声を聞き、おしゃれと使いやすさを両立した服を提供する。生産者と課題を共有しながら、長期・短期の契約を織り交ぜ、協力してフェアな関係と低価格を共存。需要を正確に把握し、無駄な服を作らない、運ばない、環境負荷の少ない商品づくりを推進する」。
また、「現在7%のEC率を早期に二ケタ、最終的には30%まで引き上げる。店舗展開に関しては、国内外に積極的に出店することに加え、既存店のスクラップ&ビルドで店舗の最適配置を図る。中国にも開発拠点を設置し、最新のトレンドをジーユーらしく編集し、消費者の服の調達係を目指す」と説明した。
生活者起点でおしゃれで使えるファッションを提供する施策では、18~24才の若年女性がターゲットの「MIXMANIA」を2020年1月、おしゃれに関心を持ち出す小学校高学年から中学生のローティーン向けの「AND LOVELY」を2020年2月から販売開始する。
顧客の声を生かし、低価格で的確にトレンドをとらえた商品開発を強化。ベーシックで高品質なユニクロ、トレンドを抑え、低価格、一定の品質というジーユーで住み分けを図り、ともに海外で積極的に出店していく。
ジーユーは2019年11月に中国・広州に出店。2020年には上海3店、香港1店オープンし、8月までに現在31店の海外店舗を40店まで拡充する。
また、顧客の声に徹底的に寄り添い、ともに靴を開発するプロジェクト「GU SHOES LAB」を今年8月発足。この企画に加え、2020年秋冬のバッグ開発に向け「GU BAG LAB」を開始した。
生産者とのコネクトでは、主力工場への集約と継続的・長期的な発注を実施。素材の東南アジア生産のシフト、縫製工場との一貫製造、中国生産との最適配置で、人気の「スウェットイージーパンツ」が税別1990円から990円になるなど圧倒的な低価格を実現した。
柚木氏は、「スウェット、ワンピースなどベーシック商品中心に値下げを実施。工場との協力で低価格でも利益が出る体制になっている。低価格で販売数が増えれば、値下げの分をカバーできる。また、ついで買いによる客単価増も期待している」と話した。
地球とのコネクト、サステナビリティへの取り組みについては、無駄な服を作らない、運ばない、売らないことを重視。現在、ジーユーでは、新品衣料の廃棄はしていないが、より需要に即した生産で無駄ない在庫管理、店舗展開に加え、新技術とリサイクルで原材料から環境に配慮した商品を提供する。
ファーストリテイリンググループ全体で取り組んでいる、ジーンズ加工工程の水使用量を9割削減したジーンズを、2020年春夏のジーンズ50%となるウィメンズ5型(1490円~2490円)、メンズ1型(2490円)販売。秋冬ではサステナブルなジーンズ100%を目指す。
ペットボトルをリサイクルした再生素材「REPREVE」を使用したバッグ全3型を発売。秋冬に向けても、サステナブルな素材を採用した商品開発を強化していく。
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