フジ/3~11月、増税対策のポイント付与で営業利益6.1%減
2020年01月09日 10:20 / 決算
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フジが1月8日に発表した2020年2月期第3四半期決算によると、営業収益2326億7500万円(前年同期比0.5%増)、営業利益44億3100万円(6.1%減)、経常利益56億800万円(6.2%減)、親会社に帰属する当期利益36億3800万円(15.4%増)となった。
営業利益の減少は、競争力強化の一環として商品価格の値下げを行ったことや、消費税率引き上げに伴う対策としてポイント付与による販売促進を強化したことにより、荒利益率が低下したことが影響している。
「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、保有する固定資産についての将来の回収可能性を検討した結果、店舗に係る減損損失として8億1400万円計上した。
スーパーマーケット事業は、生鮮食品部門の差別化に注力しており、その一環として、プロセスセンターの整備・拡張を進めている。4月に四国地区向けの生鮮物流の効率化と品質向上を目的に、「フジ四国生鮮センター」を移転・拡張したほか、3月に精肉部門で2拠点目となるプロセスセンターを、7月に鮮魚部門のプロセスセンターを新設し、ニーズに応じた高品質な商品をタイムリーかつ効率的に提案している。
また、健康ニーズに対応した「減塩」「低カロリー」、「作らない化」へのニーズに対応した「簡便」「即食」「時短」、美容効果が期待できる商品など、機能性を謳った付加価値商品の展開を拡大した。
店舗では、6月にフジ北条店(愛媛県松山市)を、10月にピュアークック毘沙門台店(広島市安佐南区)をスクラップ・アンド・ビルドした。また広島県呉市でスーパーマーケットを展開していた三和ストアーから譲り受けた3店舗を、5月にピュアークックとしてオープン。既存店の活性化策として、第2四半期までに実施した3店舗に加え、第3四半期においては、フジ竹原店(広島県竹原市)、フジグラン大洲(愛媛県大洲市)、フジグラン川之江(愛媛県四国中央市)の改装を実施した。
通期は、営業収益3130億円(0.2%増)、営業利益63億円(12.1%減)、経常利益80億円(7.4%減)、親会社に帰属する当期利益51億円(29.7%減)を見込んでいる。
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