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日本フードサービス協会/12月外食産業売上ファストフード好調で1.0%増

2020年01月28日 10:30 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の12月度売上状況は、前年同月比1.0%増となった。

12月は、土曜・祝日が前年より少なく、外食全体の客数に影響し、ファミリーレストラン業態および飲酒業態を中心に客数を落とした。法人の忘年会の減少、禁煙店舗の増加、大晦日などの営業時間短縮、消費増税の影響による商業施設の不振なども、客数減の要因となったが、引き続き好調なファストフード業態に支えられ、外食全体の売上は1.0%増と前年を上回った。

<売上高と店舗数の伸び率推移>
売上高と店舗数の伸び率推移

ファーストフード業態の全体売上は3.5%増と前年を上回った。「洋風」は、期間限定商品やクリスマスシーズンのチキンが好調で、売上は3.3%増。「和風」は、引き続き季節商品や定食メニューの好調で客単価上昇、売上5.4%増だった。

「麺類」は、ディナー時間帯での増量キャンペーンなどに支えられ売上0.6%増、「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司では年末の持ち帰り需要が好調で単価上昇し売上0.7%増、「その他」は、「アイスクリーム」が携帯会社とのコラボキャンペーンにより客数が大幅に増加しており、売上は9.2%増となった。

ファミリーレストラン業態の全体売上は、1.7%減と前年を下回った。

「洋風」と「和風」は、禁煙店舗の拡大や営業時間短縮に加え、消費増税による節約志向なのか、全般的に客数が振るわず、売上は「洋風」3.7%減、「和風」5.9%減とダウンした。

「中華」は、忘年会シーズンに合わせたビールの値引きなどの各種キャンペーンを連続して打ち出し、売上4.2%。「焼き肉」はお得なキャンペーンが奏功、冬休みのファミリー需要が堅調で、売上は4.3%増となっている。

パブ・居酒屋業態では、飲酒業態は、若者を中心に忘年会を敬遠する風潮があり、全体的に宴会需要が振るわず、「パブ・ビアホール」が売上2.7%減、「居酒屋」は売上5.2%減と前年を下回った。

ディナーレストラン業態でも法人の忘年会減少の影響を受け、特に月後半の集客が伸びなかったところもあり、売上は0.4%減となった。

喫茶業態は、商業施設立地の店舗では、消費増税後、客数が伸び悩むところが多いものの、価格改定などで単価が上昇、売上は3.3%増と伸びている。

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