日本フードサービス協会/8月の外食売上8.4%増、お盆帰省需要が好調
2025年09月25日 14:53 / 月次
日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の8月度売り上げ状況は、前年同月比8.4%増となった。客数は3.9%増、客単価4.4%増だった。
8月度 | 売上高前年同月比 |
全体 | 8.4%増 |
ファストフード | 7.4%増 |
ファミリーレストラン | 9.8%増 |
パブ・居酒屋 | 9.1%増 |
ディナーレストラン | 10.8%増 |
喫茶 | 10.9%増 |
8月は、昨年と比較して土日数が多く、台風の影響も少なく猛暑が続き、冷たいメニューやビール類などの売り上げ増に加えてお盆の帰省需要も好調だったという。
夏休みの行楽や観光需要は立地によって天候に左右されたものの、外食需要はファストフード(FF)を中心におおむね堅調に推移している。だが、物価高が続くなかで一部では客数の伸び悩みなどがみられた。
ファストフード(FF)は、全体で7.4%増となった。
「洋風」は、夏限定の新商品や定番の季節メニューが好調で、7.0%増。「和風」は、客数の伸びが弱かったものの、期間限定の定食メニュー等が好調で、8.6%増。「麺類」は、猛暑で冷たいメニューとビールの販促が引き続き好調、10.0%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、持ち帰り米飯中心に客数が引き続き弱いものの、回転ずしではお盆期間の集客が好調だったところもあり、6.0%増。「その他」は、「アイスクリーム」が今月も人気キャラクターとのコラボ商品を投入して好調、5.0%増となった。
ファミリーレストラン(FR)は全体で9.8%増だった。
FRは、お盆時期を中心に帰省や行楽需要がおおむね堅調で、「洋風」は、低価格業態の好調に加えて、お値打ち感のある商品が客単価を押し上げたところもあり、9.6%増。「和風」は、昨年と異なり台風等の天候に左右される日が減り、12.2%増。「中華」は、ビールの販促や店舗数増で、10.4%増となった。「焼き肉」は、お盆時期の好調と土日数が多い曜日まわりから客足がもどり、6.5%増となった。
パブ・居酒屋業態は、連日の猛暑でビール販売が好調。昨年は大型の台風で予約キャンセルが相次いだが、今年は比較的天候にも恵まれ、9.1%増となっている。
ディナーレストラン業態は、インバウンド需要の勢いは各社まちまちであったが、昨年のような悪天候の影響は少なく、お盆帰省や夏休みなどの需要が好調、10.8%増となった。大阪のターミナル周辺の一部店舗では、夏休みでにぎわう大阪・関西万博によるプラスの影響がみられた。
喫茶業態は、物価高による客単価の上昇が売り上げ増の主要因と思われるが、夏用のドリンク類の投入や各種販促の努力もあり、10.9%増だった。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。