日本フードサービス協会/10月の外食売上7.3%増、ファストフード好調

2025年11月25日 15:50 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の10月度売り上げ状況は、前年同月比7.3%増となった。客数は3.2%増、客単価4.0%増だった。

10月度 売上高前年同月比
全体 7.3%増
ファストフード 7.7%増
ファミリーレストラン 6.7%増
パブ・居酒屋 4.2%増
ディナーレストラン 6.5%増
喫茶 10.6%増

10月は、続く客単価の上昇、堅調なファストフード業態と低価格ファミリーレストラン、インバウンドの戻りなどで売り上げを伸ばした。

レストラン業態などの一部では9月からの客数の伸び悩みが残ったものの、月後半に客数は回復した。消費者の節約志向は根強く、半額などのお得なキャンペーンに集客効果が見られた。

ファストフードは7.7%増となった。「洋風」は、引き続き定番の季節限定メニューの好調とお得なキャンペーンによる集客で、10.4%増。「和風」は、前年値引きキャンペーンを実施していた反動で客数が前年割れとなるも、客単価が売り上げを持ち上げ、8.1%増。

「麺類」は、引き続き割安感のある業態が好調で、4.2%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、米などの原材料価格高騰を背景に値上げして以降、客数は低迷、当月も売り上げは客単価に支えられて3.4%増。「その他」は、「アイスクリーム」がハロウィーンキャンペーンの好評で、売り上げは4.8%増となっている。

ファミリーレストランは6.7%増だった。「洋風」は、低価格業態の好調とお得なクーポンによる集客増で、7.8%増。「和風」は、暑さが続いた気候もようやく秋めき、一部では鍋など季節商材を使ったメニューやキャンペーンの訴求効果が出はじめ、7.4%増。「中華」は、若者に人気のメニューが好調を続けていることもあり堅調で、8.8%増。客足の戻りが鈍い「焼き肉」は、0.3%減と前年実績を下回った。

パブ・居酒屋業態は、客足の戻りは各社まちまちであったが、月後半を中心に客数回復し、4.2%増。大阪周辺では、大阪万博が終わった月後半に、ターミナル立地以外の繁華街に客足が戻ってきたという。

ディナーレストラン業態は、家族客を中心に平日のランチや週末の集客が好調だった。

また、大阪万博でにぎわったターミナル周辺の一部店舗では、訪日客で引き続き集客が好調。堅調なインバウンド需要もあり6.5%増となった。

喫茶業態は、客数の戻りは全体的にやや弱かったものの、一部で万博効果や、期間限定のお得なランチメニューが奏功し、客数は前年を超え、10.6%増だった。

日本フードサービス協会/8月の外食売上8.4%増、お盆帰省需要が好調

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