丸井、WED/テナント精算・売上報告システムを共同開発
2020年08月27日 14:15 / IT・システム
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丸井グループは8月27日、レシート買取アプリ「ONE」を運営するWEDとの協業を推進し、マルイ店舗でのテナント精算・売上報告システムを共同で開発し、全店導入に向けて順次、運用をスタートした。
現在マルイ店舗ではショッピングセンター型商業施設への転換により、定期借家契約によるテナントが2000を超える規模に拡大した。
テナントの社員は毎日閉店後にレジ精算・売上報告の業務を行っている。閉店後に、精算レシートの出力、報告書作成の後、専用端末に入力し、関連書類を丸井グループの出納センターに送付する必要がある。
出納センターでは、送付された1日約2000枚の報告書と売上データを社員が目視で照合しており、テナント、出納センターともに多くの作業時間がかかっている。
今回、WEDと共同開発したシステムを導入することで、テナントでは煩雑な閉店後業務を簡略化することが可能になり、1テナント当たり年間60~180時間の削減、出納センターでは送付物の受け渡しや照合業務が年間2万時間の削減となる計画だ。テナントの削減時間は、レジの所有台数により異なる。
システムは、テナントが閉店時のレシートをアプリで撮影するだけで、文字がOCRでデータ化され、売上データと自動で照合することができる仕組み。WED独自のOCR技術により、レシートの表示位置に関わらず精算に必要な項目を抽出することが可能になり、共創パートナーであるテナントと出納センターの業務量を大幅に削減できる。現在、両社で共同開発したシステムについて、特許を出願している。
OCRとは、紙面を写した画像などを解析して、その中に含まれる文字に相当するパターンを検出し、書かれている内容を文字データとして取り出す装置やソフトウェアのこと。
マルイ店舗のショッピングセンター型商業施設への業態転換が進む中で、テナント社員の精算業務を簡略化し閉店後の作業時間を削減すること、また、出納センターの業務改善をめざし、数社から提案を得た中で、独自のOCR技術を持ったWEDとの協業をスタートした。
グループの情報システムを担うエムアンドシーシステムとWEDは、3月に店舗運営業務の効率化を目的とした共同プロジェクトを立ち上げ、今回のシステム開発が実現した。今後もプロジェクトを通じてシステムの改善を進め、同様の課題をもつ商業施設やデベロッパーなど丸井グループ以外への拡大も検討する。
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