OWNDAYS／中東進出第1号店をドバイモールに出店

2021年09月08日 12:35 ／海外

メガネ・サングラスの製造販売を手掛けるOWNDAYSは9月8日、中東の小売企業であるAl Boom Marineとフランチャイズ契約を結び、中東への進出を決定したと発表した。

中東の第1号店は、今年11月中旬、アラブ首長国連邦（UAE）のドバイにある世界最大級の商業施設「The Dubai Mall（ドバイモール）」にフラッグシップショップ「OWNDAYS The Dubai Mall」として出店する。

＜The Dubai Mall 外観＞

同じくUAEのアブダビに物件を取得しており、第2号店の出店を予定している。UAEでの2店舗出店を皮切りに、サウジアラビア、カタール、エジプトなど、アフリカ大陸を含む8カ国での出店を計画しており、新型コロナウイルスの状況を鑑みつつ今後5年で同エリアで30〜80店舗の展開を目指す。

ドバイに本社を置く、現地の小売企業「Al Boom Marine（アルブームマリーン）」と2020年2月にフランチャイズ契約を結び、中東エリアへの進出が決定した。これにより、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、カタール、オマーン、クエート、レバノン、バーレーン、エジプトの8カ国への出店を計画している。

＜OWNDAYS The Dubai Mall＞

中東第1号店の出店は、当初2020年に計画されていたが、新型コロナウイルスの影響に伴う一連の作業の一時停止を受けて、今年の出店となった。

これまでの海外進出同様、中東市場においても、それぞれの国のメガネ販売店には存在しない独自のビジネスモデルを全店で適応する方針だ。

＜OWNDAYS The Dubai Mall内装イメージ＞

各店1000〜1500種類以上の商品を展示し、中東現地出身だけでなく、多種多様な国籍の人々に選んでもらえるよう、さまざまなサイズやデザインを用意する。

一部商品については、中東エリアにローカライズするため、事前に日本国内に住む中東諸国出身の人々に協力を依頼し、数種類のフレームをかけ心地やデザインなどの項目で比較してもらいアンケートを実施する。そのほか、以前からSDGsの取り組みの一環として実施しているイラクでのメガネ配布活動の測定データを元に、商品開発した。

価格帯としては、現地で一般的に流通しているメガネよりも金額を抑え、日本円で約1万5000～3万円程度のファッション性の高い眼鏡を販売する。

接客については、日本人のマネージャーが1人駐在するほか、グローバル拠点のシンガポールからトレーニングチームを派遣することで、全世界共通のきめ細やかなサービスを指導する方針だ。

＜The Dubai Mall 館内＞

世界中で進む急速な高齢化によって、潜在的なメガネのユーザー数は年々増加傾向にある。新型コロナウイルスによるパンデミックにおいても、ステイホームや企業のテレワーク推進によって、世界的に仕事や娯楽の目的でパソコンやスマートフォンにより多くの時間を費やすようになり、2020年のメガネの使用傾向に大きく影響を与えた。

より長いスクリーン時間とその結果としての眼精疲労の増加が、視力矯正と抗疲労のためのメガネの必要性を促進している。世界のアイウェア市場規模は2020年時点で、1476.0億米ドルと評価されおり、2021年から2028年にかけて8.5％の複合年間成長率（CAGR）で拡大すると予想されている。

これらの世界的潮流を追い風に、中東地域においても積極的な店舗出店を進めていく方針で、新型コロナウイルスの状況を鑑みつつ、今後5年で同エリア30〜80店舗の展開を目指す。

また、OWNDAYSは、8月末現在で世界12カ国・地域に全400店舗（国内177店、海外で223店）を展開しており、海外事業の売上高は全体の6割以上を占めている。海外事業は、重要な経営の柱として機能しているため、中東エリアにおいても強固な経営基盤を築き、今後の成長につなげるという。

■OWNDAYS The Dubai Mall
所在地：1F-232, The Dubai Mall, Financial Centre Road, Downtown Dubai, Dubai, United Arab Emirates
オープン：2021年11月中旬
店舗面積：182sqm