ワコール/低収益の32店舗を閉店へ
2023年11月10日 14:00 / 店舗
ワコールホールディングスは11月9日、ビジネスモデル改革に伴い、低収益店舗を計32店舗閉店すると発表した。
急激な物価上昇や円安進行などを背景に厳しい経営環境が続いていており、店舗撤退の基準を改めて見直した。
低収益の直営店22店舗(全154店舗の14%)、百貨店10店舗(全211店舗の5%)、それ以外の店舗についても、今期中に当該基準を満たさない店舗は撤退も含めた対策を検討し、経営効率を向上させる考え。
また、2023年3月期から2025年3月期まで対象とする中期経営計画は、2023年3月期の業績は想定を大きく下回った。
このような状況を踏まえ、中期経営計画の見直しを行った。
事業会社ワコールの基礎収益力の回復を図るため、抜本的なコスト構造改革を実行。2026年3月期までに、削減目標を70億円と設定した。
そのうち、2024年3月期中に赤字店舗および、取引条件の改定が見込めない店舗の撤退を検討し、9億円の削減を見込む。
また、流通事業の収益性改善で、2025年3月期までに6億円の削減を図る。
ワコールHDの2024年3月期第2四半期の売上収益は951億3000万円(2.4%減)、営業損失33億8400万円、四半期損失43億9600万円だった。
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