しまむら 決算/2月期売上高PBなど好調で4.8%増、中計を上方修正

2025年03月31日 17:23 / 決算

しまむらが3月31日に発表した2025年2月期決算によると、売上高6653億5800万円(前年同期比4.8%増)、営業利益592億4000万円(7.1%増)、経常利益605億9600万円(6.8%増)、親会社に帰属する当期利益418億8500万円(4.5%増)となった。

しまむら

しまむら事業の売上高は4977億900万円(4.4%増)。13店舗を開設、12店舗を閉店し、店舗数は1416店舗となっている。

主力プライベートブランド「CLOSSHI」において、長く使用できるシリーズの「ヘビロテ」や、睡眠空間をサポートするシリーズの「眠眠ラボ」など、顧客の不安・不満を解決する商品の販売とともに、付加価値を高めた高価格帯PB「CLOSSHI PREMIUM」の拡大を進めた。

サプライヤーとの共同開発ブランド(JB)では、新規JBの立ち上げや天然素材を使用した高付加価値の商品を取りそろえることで、商品の一点単価が向上している。

販売力の強化では、気温に左右されにくい売上作りを目的としたインフルエンサーやキャラクター企画の拡大、キッズやファッショングッズのフェアの実施、客層や店舗の特性に応じた地域対応の施策を進めた。

デジタル販促の強化では、Web CMやSNS販促、オンラインストアでの販売を強化。特にオンラインストア販売商品は、都市部店舗での店舗受取サービスが好調に推移し、実店舗とオンラインの相互送客が一層進んだという。

人材育成や既存店舗の改装も積極的に進めた。商品調達で貿易部を活用。ASEANでの生産を拡大することで仕入原価の上昇に対応している。店舗では、自動釣銭機や床清掃ロボット、音声AIの導入により、労働生産性の向上を図った。

アベイル事業の売上高は659億8000万円(7.0%増)。7店舗を開設、3店舗を閉店し、店舗数は316店舗となっている。

素材やデザインにこだわった商品の展開、カー用品やペット用品などの新規カテゴリー導入、低身長向けや大きいサイズなどの取り扱いサイズの拡大を積極的に進めた。

インフルエンサーとのコラボレーションを継続的に実施し、SNS販促とオンラインストアでの販売を強化。特にオンラインストア販売商品は、しまむらグループ全店(ディバロ除く)での店舗受取サービスが好調に推移したという。

バースデイ事業の売上高は765億700万円(5.2%増)。16店舗を開設、4店舗を閉店し、店舗数は336店舗となっている。

オリジナル商品の拡大では、JBの「MY LITTLE WONDER(マイリトルワンダー)」を展開。不足しているカジュアルテイストの強化を図った。新規顧客の獲得に関しては、インフルエンサーとキャラクターのコラボレーション企画や「子育てアプリ」との共同プロジェクトによるオリジナル商品の取り扱いを拡大。SNS販促とオンラインストアでの販売を強化した。

次期は、売上高6926億4000万円(4.1%増)、営業利益606億9000万円(2.4%増)、経常利益619億9000万円(2.3%増)、親会社に帰属する当期利益428億5800万円(2.3%増)を見込んでいる。

また、2025年2月期を初年度とする3カ年の中期経営計画「中期経営計画2027」の目標値を上方修正した。

更新後の2027年2月期売上高は60億円増の7250億円、営業利益5億円増の665億円、国内のEC売上高70億円増の180億円、改装数100店舗増の250店舗オープンを目指す。

しまむら/新中計発表、都市部への出店拡大などで売上高7190億円目指す

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