京急ストア/「もとまちユニオン本店」リニューアルオープン、新PB導入などMD改革
2025年06月13日 14:57 / 店舗レポート
京急ストアは6月14日、もとまちユニオン元町店を「もとまちユニオン本店」(横浜市中区)に店名変更し、リニューアルオープンする(13日13~20時プレオープンとして一般開放)。
「もとまちユニオン」は、1958年に外国人向けスーパーマーケットとして横浜元町に開業。2013年京急ストアと経営統合した。京急ストアと連携する中で「もとまちユニオン」らしさが薄まってしまったこともあり、原点に戻って、リブランディングすることとなった。
旧元町店を「本店」と改称し、「もとまちユニオン」10店舗の中でも、旗艦店としての役割を明確にした。
今回のリブランディングでは、商品力の強化を図ることで、「もとまちユニオン」らしさを出す。
本店で「もとまちユニオン」らしい品ぞろえを確立し、その他既存店に横展開していく計画。
本店では、デリカ・冷凍食品・すしといった即食商品、ワールドワイドな酒・菓子・コーヒー、朝穫れ鮮魚、今年4月から本格展開している新プライベートブランド(以下:PB)「ユニオンORIGINAL」を充実させている。
アジア・エスニック、オーガニック、無添加、グルテンフリー、プラントベースの品ぞろえを増やした。
主要顧客となっている50代だけでなく、30~40代を取り込むためのデリカ、菓子などのし好品も用意している。
同店にしかない高付加価値商品、輸入品などを充実させ、こだわりの料理や酒を自宅で楽しむようなライフスタイルの生活者にアピールする。
また、BEAMS JAPANとコラボレーション。アメリカンユニフォームをほうふつとさせるロゴを中心としたTシャツとキャップ、3型のバッグ、計5型のアイテムを同日より発売した。若年層にリーチするべく、地元愛をくすぐるコレクションを投入した。
さらに、「もとまちユニオン」は従来からジャムやはちみつなどのPBを開発してきたが、4月から改めて「ユニオンORIGINAL」として、新しいおいしさを提案する。
「安達さんの赤たまご 6個入り」、「山形県産大豆使用 絹ごし・木綿 各350g」、「北海道小粒納豆 45g×3」、「純米酒(14度)720ml」、「本格芋焼酎 しもん(25度)720ml」、コーヒー「ユニオンブレンド 150g」・「ユニオンブレンドドリップバッグ 10g」・「港街ブレンド 150g」・「港街ブレンドドリップバッグ 10g」、「オリジナルマグカップ」をラインアップしている。
今後も、地元の神奈川県産品、全国のえりすぐり商品、世界の美味を軸に新たなPB開発を進めていく。
店内は地下1階で生鮮食品・デイリー、1階はデリカ・冷凍食品・乳製品・銘菓、2階では酒・菓子・日用品などを取り扱う。
地下1階と2階はレジを廃止し、1階にレジを集中。売り場面積を広げた。
1階は、総菜対面コーナーを撤去し、「ユニオンデリ」の売り場を大きくとっている。定番人気商品の「彩りガパオライス」、自家製グラブラックス(サーモンの塩漬け)などに加え、「銀鮭の西京焼き和風御膳」、「トマトとバジルのクリームチーズタルト」といった新商品を販売する。
国産ナチュラルチーズ、こだわりのヨーグルト、オーガニック食品なども展開している。
地下1階の生鮮食品では、小田原漁港直送鮮魚を展開する。
地魚の種類が豊富な小田原漁港からの仕入れは、4月からの新たな取り組み。タイ、いか、アジ、カマスなどがそろう。
3枚おろしなどの加工も対応する。
精肉は神奈川県生まれ、神奈川県で育てた「100%神奈川県産の和牛」などを用意している。
青果も地元神奈川県の野菜を充実させている。
2階は、酒類や菓子を充実させ、非日常が楽しめる。
世界のワインを多数用意しているが、中でもフランス、アメリカから厳選した商品がそろう。
菓子はワールドワイドな商品から、国産果汁グミまで幅広く取り扱っている。
なお、「もとまちユニオン」は、本店のほか、新宿店、新橋店、日吉店、フードホール(横浜市役所商業施設ラクシス フロント内)、伊勢佐木町店、上大岡店、鎌倉店、葉山店、ウィング久里浜店で計10店舗を営業している。
■もとまちユニオン本店
住所:神奈川県横浜市中区元町4-166
TEL:045-641-8551
営業時間:10時~21時
アクセス:JR「石川町駅」下車 徒歩5分、みなとみらい線「元町・中華街駅」下車 徒歩5分
https://www.keikyu-store.co.jp/union/
取材・執筆 鹿野島智子
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