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アマゾン/起業家支援を開始、日本は15社が参加

2017年01月18日 14:30 / 経営

アマゾンジャパンは1月18日、グローバルプログラム「Amazon Launchpad」の提供を日本で開始すると発表した。

<Amazon Launchpad>
Amazon Launchpad

Amazon Launchpadは、創業したばかりのスタートアップ企業による革新的な製品を国内外のアマゾンのお客に紹介し、スタートアップ企業にマーケティングやセールスサポート、配送サービスを提供する取り組み。

同日から、IoTを活用した、ウェアラブルデバイス、スマートホーム、知育・学習玩具など、これまでにない機能を持つ新商品を集め、スタートアップ企業の革新的な新製品を紹介・販売する「Amazon Launchpadストア」をオープンした。

日本では、約15社のスターアップ企業が参加、世界のスタートアップ企業が提供する商品と合わせて約250品目を「Amazon Launchpadストア」で販売する。

Amazon Launchpadは、2015年にアメリカでスタートし、2016年にはヨーロッパ、中国、インド、メキシコ、カナダでも実施。現在約1200社が4000以上の商品を展開する。

<チャン社長>
チャン社長

ジャスパー・チャン社長は「スタートアップ企業は、イノベーションで常に社会に変化をもたらし、やがてその変化が日常となっていく。日本も例外ではなく、日本でも革新的な商品を作って社会に貢献したい人がいる。Amazon Launchpadでは、スタートアップ企業が、販売チャネル、物流、マーケティングなどの支援を受け、世界で商品を販売することができる。1人でも多くの人が成功することを期待しています」とプログラムを解説した。

<Amazon Launchpadの特徴>
Amazon Launchpadの特徴

Amazon Launchpadは、アマゾンの販売サイトを通じて、露出機会を拡大し迅速な販売ができ、会社紹介や商品紹介などもサイトで行うことでブランド構築を支援し、アマゾンの物流網を通じて世界に商品を販売できるのが特徴。

<アマゾンマーケットプレイスの仕組み>
アマゾンマーケットプレイスの仕組み

アマゾンへの出品事業者向けに提供する商品在庫と出荷サービスの「フルフィルメント By amazon」のサービスを活用することで、販売チャネルの確保のほか、商品の配送も支援する。

出品管理ツールや出品大学講座によるアマゾンの活用方法の解説、フルフィルメントサービスの利用、海外販売支援、運転資金融資、自社サイト運営支援、ブランド構築・商品認知度向上などのソリューションを提供する。

<提供するソリューション>
提供するソリューション

現在、100社以上のベンチャーキャピタル、クラウドファンディング、アクセレーター、インキュベーターと世界各国で協力し、対象となるスタートアップ企業を募集している。

日本では、日本ベンチャーキャピタル協会、クラウドファンディングのMakuake、シードアクセラレーターのABBALabと一緒に活動し、ベンチャーキャピタルの融資を受けた企業に参加を認めている。

<日本企業の出品商品>
日本企業の出品商品

参加費用は、1製品あたり、売れるごとに標準手数料に加えて、5%の手数料がかかる。追加料金は、Amazon Launchpadプログラムの全ての製品に適用され、税金や関税のすべてを含めた合計金額に対して請求される。

Amazon Launchpadストアは、出品商品群の特徴をわかり易くするため、ライフ&レジャー、家電・PC・カメラ、ホーム&キッチン、日本のスタートアップの4つのメニューを用意した。

革新的な新製品は使い方や革新性が伝わりにくいため、原則として、出品企業が作成した商品紹介動画や企業紹介動画を一緒に掲載している。

動画を活用することで、商品の利用方法だけでなく、企業としてのブランディングも支援する。

<MAMORIOの紹介ブース>
MAMORIOの紹介ブース

今回は、スマートフォンと連携して、財布や自転車、ペットなど大切なモノの紛失を防ぐ、世界最小のクラスのIoTデバイス「MAMORIO」、耳が痛くならないワイヤレスエアーヘッドホン、音楽が流れる家具、スマートフォン・アプリで操作できるSphero スター・ウォーズエピソード7のBB8のBluetoothロボット、家にいる子供や高齢者と外出先から伝言できるコミュニケーションロボットなどが紹介された。

<BB-8のBluetoothロボット>
<BB-8のBluetoothロボット

商品の一例として紹介したMAMORIOでは、動画の商品紹介も放映された。タグ型の商品をサイフやペットにつけることで、万が一のときに紛失をスマホに知らせる機能や、周辺のMAMORIOの利用者に対して、紛失したものを一緒に探してもらうことをお願いする機能などが紹介された。

チャン社長は「日本ではまだどのくらいのスタートアップ企業が、この仕組みに参加するのか見通しはない。ただ、1社でも多くの会社がAmazon Launchpadを利用することで、アマゾンの販売網や物流網を活用して、世界に商品を売るきっかけにしたい」と語った。

■Amazon Launchpadストア
http://www.amazon.co.jp/launchpad

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