吉野家HD/3~11月は地震による休業、人件費高騰で営業損失5.6億円

2019年01月11日 12:40 / 決算

吉野家ホールディングスが1月10日に発表した2019年2月期第3四半期決算は、売上高1500億1600万円(前年同期比2.4%増)、営業損失5億6200万円(前期は25億9400万円の営業利益)、経常損失1億2900万円(29億9300万円の経常損失)、当期損失15億5800万円(15億9500万円の当期利益)となった。

<吉野家>
吉野家

売上高は主力事業である吉野家の既存店売上高が好調に推移したことや、積極的に出店を進めている、はなまる・京樽・海外セグメントの売上高が増加したことにより増収となった。

第3四半期連結累計期間においては、9月の台風と北海道胆振東部地震等により、営業時間の短縮や休業を余儀なくされた店舗が多く発生したことに加え、期初から牛肉・米を中心とした原材料価格の高騰、人手不足やアルバイト・パート時給の上昇による人件費の増加等により減益となった。

店舗の撤退等による減損損失6億3900万円を計上したことにより当期損失となった。

吉野家の売上高は、763億3200万円(3.8%増)、営業利益は、既存店売上高が堅調に推移し増収となったものの、原材料価格の高騰や人件費の増加等により21億5300万円(32.0%減)だった。

店舗数は、27店を出店し、19店を閉鎖した結果、1208店舗となった。

はなまるの売上高は、219億2900万円(7.6%増)、営業利益は、店舗数の増加などにより増収となったものの、既存店売上高が前年未達であったこと、人件費や物流コストが高騰したこと等の影響により6億7600万円(44.3%減)だった。

店舗数は、36店を出店し、8店を閉鎖した結果、507店となった。

アークミールの売上高は150億6700万円(10.2%減)となった。減収の主な要因は、ステーキ・しゃぶしゃぶ業態における競争が激化し既存店売上高が低迷したことや、店舗数が減少したことによる。

減収により営業損失は7億4000万円と、前年同期に比べ8億5200万円の減益となった。

店舗数は、1店を出店し、6店を閉鎖した結果、173店となった。

京樽の売上高は、203億1900万円(2.9%増)、営業利益は、原材料価格の高騰等により1億3300万円(16.0%減)だった。

店舗数は、19店を出店し(うち海鮮三崎港8店)、17店を閉鎖した結果、332店となった。

通期は売上高2050億円(3.3%増)、営業利益11億円(72.6%減)、経常利益17億円(63.1%減)、当期損失11億円の見通し。

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