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三菱食品/3月期、ローソン向け売上高8.5%増の7123億円

2019年05月15日 14:55 / 決算

三菱食品が5月9日に発表した2019年3月期決算によると、主要顧客であるローソンに対する売上高は7123億2800万円(前年同期比8.5%増)となった。

全体の売上高は2兆6203億1600万円(4.3%増)で、ローソンの売上高構成比は27.2%(1.1ポイント増)となった。

業態別売上高は、食品スーパー(SM)1兆1026億円(1.3%増)、コンビニ8520億円(4.9%増)、卸売2255億円(4.0%増)、ドラッグストア1233億円(11.8%増)、ユーザー645億円(1.9%増)、その他直販1874億円(4.4%増)、メーカー・他650億円(51.6%増)だった。

次期は、売上高2兆6500億円(1.1%増)、営業利益160億円(4.4%減)、経常利益180億円(2.0%減)、当期利益120億円(0.3%増)を見込んでいる。

<森山社長>
森山社長

13日開いた決算説明会で、森山透社長は、「次期の業態別の売上見込みでは、大手コンビニの出店計画が頭打ちとなっている中で、新規出店ではなく、既存店売上高をどう上げていくのか、取引先とともに注力していく。ドラッグストアの売上の伸びが大きくなっているが、競争が激化しているため、大きな売上の伸びは想定していない。食品メーカーや中食工場などへの原材料供給を強化しており、次期もメーカー・他の売上を大きく伸ばしたい」と述べた。

<業態別売上高>
業態別売上高
出典:三菱食品2019年3月期決算説明会資料

物流費が高騰していることについては、「商品配送の観点からすると、毎日、1日に何回も配送ができる時代でなくなってきている。一方で、夜間ドライバーの確保は大変だが、交通渋滞がなく配送効率はいい。現在、昼間にドライ便、冷凍便はあまり走っていない。これからは物流与件の変更をやる必要がある。運賃上昇に伴うコスト上昇を吸収できない状況にあり、どこかで価格に転嫁をせざるを得ないと考えている」と語った。

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