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スターゼン/4~6月、仕入れ価格上昇で営業利益16.3%減

2019年08月07日 10:20 / 決算

スターゼンが8月6日に発表した2020年3月期第1四半期決算によると、売上高861億3300万円(前年同期比0.5%増)、営業利益9億2100万円(16.3%減)、経常利益14億8500万円(2.6%減)、親会社に帰属する当期利益10億1900万円(3.1%減)となった。

<スターゼンのホームページ>
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食肉関連事業は食肉の販売で減収となったものの、加工食品の販売に注力した結果、売上高は854億5500万円(0.4%増)となった。

国内事業は、既存取引先との取り組み強化や販売部門と供給部門の連携を活かした商品提案など、営業力の強化に努めた。しかしながら、余剰在庫の削減等の在庫管理の徹底により、主に輸入牛肉を中心に取扱量が減少した影響で、取扱量、売上高ともに前期を下回った。

利益面は、中国におけるアフリカ豚コレラの蔓延をきっかけとする輸入豚肉の販売価格の上昇や、在庫管理の徹底が功を奏し、売上総利益で増益となった。

国産食肉は、消費者の食肉消費量が落ち着きを見せたこともあり、取扱量、売上高ともに前期比で微増となった。

利益面は、仕入価格が高く推移するとともに、販売競争が激化し利益の取りにくい状況が続き、売上総利益は低迷した。

輸入食肉は、輸入牛肉の影響が大きく取扱量、売上高ともに前期を下回った。一方、利益面は、輸入牛肉において前期の好相場の反動で売上総利益は減益となったが、輸入豚肉が好調に推移した結果、全体では売上総利益は伸長した。

輸出事業は、国産牛肉の輸出を中心に前期比で取扱量、売上高ともに伸長し、三井物産との協業による台湾向けの輸出も順調に推移した。

これらの結果、食肉部門の売上高は685億6200万円(0.6%減)となった。一方、利益面は輸入豚肉の貢献が大きく、売上総利益は伸長した。

通期は、売上高3650億円(3.9%増)、営業利益51億円(6.5%増)、経常利益68億円(5.9%増)、親会社に帰属する当期利益48億円(5.1%増)を見込んでいる。

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