松屋フーズ/4~12月、既存店好調で営業利益60.1%増
2020年02月03日 11:40 / 決算
松屋フーズが2月3日に発表した2020年3月期第3四半期決算によると、売上高795億9900万円(前年同期比8.7%増)、営業利益48億2700万円(60.1%増)、経常利益49億8200万円(58.2%増)、親会社に帰属する当期利益26億8600万円(42.6%増)となった。
売上高は、既存店売上が5.3%増と前年を上回ったことに加え、前年度以降の新規出店などによる売上増加分が寄与したことなどにより、増収となった。
売上原価は、食材価格の上昇や労務費の上昇等の上昇要因がある一方、売上高の上昇により、工場などの固定費の割合が低下し、原価率が前年同期と同水準の32.8%となった。
販売費・一般管理費は、売上高に対する比率が前期の63.1%から61.1%と改善した。売上高の上昇により、固定費の割合が低下した。自社で重視すべき指標と認識しているFLコスト(売上原価と人件費の合計。FOODとLABORに係るコスト)の売上高比は、前期の67.0%から66.2%へと改善した。
新規出店は、牛めし業態13店、とんかつ業態11店、鮨業態2店、その他業態5店(うち海外2店、うちFC1店)の合計31店を出店した。一方で、直営の牛めし業態店9店、とんかつ業態3店、その他業態3店の合計15店を閉店した。期末店舗数は、FC店を含め、1197店(うちFC7店、海外14店)となった。業態別内訳は、牛めし業態962店、とんかつ業態196店、鮨業態10店、その他の業態29店。
新規出店を除く設備投資では、108店の改装(全面改装6店、一部改装102店)を実施したほか、工場生産設備などに投資をした。
商品販売・販売促進策では、「ごろごろ煮込みチキンカレー」「和風タルタルチキン定食」「うまトマハンバーグシリーズ」「鶏のバター醤油炒め定食」「お肉たっぷり牛鍋膳」「厚切り豚テキ定食」「豆腐キムチチゲ」の期間限定メニューの復刻を販売した。
新商品として「トマトフォンデュソースのビーフハンバーグステーキ定食」「創業ビーフカレー」「うな丼」「味玉オリジナルカレー」「牛肉と筍のオイスター炒め定食」「ごろごろチキンのバターチキンカレー」「お肉どっさりグルメセット」「牛と味玉の豚角煮丼」「豚焼肉と豚角煮のあいもり
定食」「牛焼肉と茄子のにんにく味噌定食」「ビーフシチュー定食」を販売した。
創業祭として「カルビ増量キャンペーン」、2018年6月に開催した「松屋復刻メニュー総選挙2018」のスピンオフ企画である「Twitter松屋ボツメニュー裏総選挙」において1位となった「焼き牛めし」の販売、「平成のロングセラー“豚”ビビン丼」と「新作“牛”ビビン丼」を「松屋ビビン丼対決」として販売し、対決期間中販売数の多かった「“豚”ビビン丼」の復刻販売などを実施した。
通期は、売上高1041億円(6.1%増)、営業利益55億5000万円(42.9%増)、経常利益58億円(38.7%増)、親会社に帰属する当期利益31億円(41.1%増)を見込んでいる。
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