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クオール/3月期既存店好調、出店効果で増収増益

2020年06月01日 10:00 / 決算

クオールホールディングスが5月29日に発表した2020年3月期決算によると、売上高1654億1100万円(前年同期比14.2%増)、営業利益77億3300万円(9.7%増)、経常利益80億2400万円(11.3%増)、親会社に帰属する当期利益40億6700万円(4.1%増)となった。

保険薬局事業は、売上高は1531億8500万円(14.2%増)、営業利益は72億5500万円(14.3%増)。

「あなたの、いちばん近くにある安心」(スローガン)を掲げ、かかりつけ薬剤師・薬局として地域社会の信頼獲得を目指した人財育成と薬局運営に注力し、「選ばれつづける薬局への挑戦」(経営ビジョン)を続けている。

季節性疾患患者の減少および新型コロナウイルス感染症による影響を受けたが、前期に実施したM&Aが寄与し受付回数が増加、既存店においても処方箋単価が増加し、増収となった。

薬局運営は、国の求めるジェネリック医薬品の使用割合80%を達成し使用促進を進める中、藤永製薬の製品を積極的に使用する等のグループシナジー追及をした。

また、薬局のデジタルサイネージでは医療やヘルスケア関連商品の情報を提供しており、セルフメディケーションの推進やOTC医薬品の販売促進を図るなど、患者にとって利便性にあふれた薬局づくりを目指した。健康サポート薬局の認定数
は、3月末時点で131店舗となった。

出店状況は、新規出店21店舗、事業譲受1店舗、子会社化による取得38店舗の計60店舗増加した一方、閉店などにより21店舗減少した結果、グループ全体で店舗数は805店舗となっている。

第2の柱である収益性の高いBPO事業においては、売上高は122億2600万円(14.7%増)、営業利益は13億4400万円(1.6%減)だった。

以前より推し進めている専門性の高いCMRの育成や製薬企業への積極的な営業などにより、業界最多の契約社数を維持しているという。

紹介派遣事業においては、医療従事者の人手不足を背景に薬剤師などの派遣が好調に推移しており、売上が増加した。

次期は、売上高1655億円(0.1%増)、営業利益65億円(15.9%減)、経常利益65億円(19.0%減)、親会社に帰属する当期利益33億円(18.9%減)を見込んでいる。

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