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USMH/3~5月巣ごもり需要増で増収増益

2020年07月07日 10:40 / 決算

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが7月7日に発表した2021年2月期第1四半期決算によると、営業収益1893億6200万円(前年同期比10.5%増)、営業利益77億9500万円(約5.1倍)、経常利益79億3600万円(約5倍)、親会社に帰属する当期利益49億1700万円(約5.2倍)となった。

新型コロナウイルス感染症関連費用として、2億6900万円の特別損失を計上した。

マルエツ単体の営業収益は1029億700万円(11.7%増)、カスミ単体の営業収益は728億2900万円(8.1%増)、マックスバリュ関東単体の営業収益は125億400万円(14.4%増)だった。

部門別売上高は、不要不急の外出自粛要請、各種学校の臨時休校、在宅ワークの推進を要因とする「巣ごもり需要」に対応した、精肉・鮮魚・青果・一般食品・日配食品・生活用品の各部門において前年同四半期を上回った。

販売費及び一般管理費では、フルセルフレジ・セミセルフレジの導入、作業標準化といった生産性向上の取り組み、本部と店舗の人員配置の見直しの施策を進めた。

食品、日用品など需要増加への対応、新型コロナウイルス感染症予防の観点から人員の拡充を行ったことにより、人件費は3.9%増となっている。

店舗政策は、マルエツが3店舗、カスミが1店舗、グループ計で4店舗を新設。経営資源の効率化を図るため、マルエツが1店舗を閉鎖し、グループの5月末の店舗数は、中国江蘇省の2店舗を含めて524店舗となった。

マルエツでは、生鮮素材を活用した生鮮デリカ商品を全店に導入し、「鮮魚寿司」は累計63店舗へ拡大した。

都心店全店に導入した電子棚札の設置について、一部の店舗でカテゴリーの拡大。省力化什器として定番スライド棚の導入を累計94店舗へ拡大している。

カスミは、「Scan&Goサービス」を利用した無人店舗「オフィススマートショップ」を13店舗に拡大するなど、デジタル技術を駆使して便利に楽しく買物できる店舗フォーマットに挑戦している。

通期は、営業収益7020億円(1.5%増)、営業利益100億円(6.9%増)、経常利益102億円(5.9%増)、親会社に帰属する当期利益21億円(28.3%増)を見込んでいる。

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