ファミリーマート/3~5月、オフィス・観光立地苦戦で減収減益
2020年07月08日 14:35 / 決算
- 関連キーワード
- ファミリーマート
ファミリーマートが7月8日に発表した2021年2月期第1四半期決算によると、営業収益1117億6300万円(前年同期比15.9%減)、事業利益89億9300万円(54.0%減)、税引前利益46億8600万円(66.9%減)、親会社に帰属する当期利益57億9000万円(71.5%減)となった。
外出自粛に伴う客数減により、特にオフィス立地は大きな影響を受け、営業収益は減収となった。海外事業の売却益により、親会社所有者帰属利益は58億円で着地した。
地域別・立地別販売動向では、オフィス立地や観光立地が多い東京都・大阪府・京都府は、テレワークやインバウンド、国内旅行減少の影響で売上が減少した。
全国のロードサイド立地の売上は堅調に推移した。客数は、ロードサイド立地を中心に、緊急事態宣言前の3月水準まで回復した。
店舗再生本部取組みでは、直営店化後、売場改善を推進し、売場改善の成功事例をFC店に水平展開した。
加盟店支援策の着実な実行では、2019年4月25日に発表した加盟店支援「行動計画」に基づき、加盟店と本部は共存共栄の関係のもと、新たな加盟店支援を進めた。「複数店及び再契約奨励金」の増額、「24時間営業分担金」の増額、廃棄ロス分担金制度の改定、加盟店の判断により決定する「時短営業」など加盟者の事業基盤を強化すべく支援策を順次、実施した。
収益力の強化では、2019年5月の発売以来、販売好調な「ポケチキ」において加盟店の人気投票により決定した地域限定品(合計7種類)を2020年4月に発売し、食材や味付けなど地域の特徴を活かした味わいで好評を博した。2019年度に全店導入を完了した新型コーヒーマシンを活用した「フラッペ」では人気アイスとのコラボ商品「ぎっしり満足!チョコミントフラッペ」など食感や見た目にこだわったラインナップを展開し、女性客を中心に販売が伸長した。
金融・デジタル戦略の推進では、2019年7月からサービス開始したバーコード決済機能付きアプリ「ファミペイ」が2020年2月に累計500万ダウンロードを達成した。同年3月から銀行口座と連携した「FamiPay」チャージも可能となり、毎日の買い物を便利で楽しくするオールインワンアプリを目指し機能拡充をした。
通期は、営業収益4600億円(11.0%減)、事業利益570億円(11.7%減)、税引前利益940億円(103.4%増)、親会社に帰属する当期利益600億円(37.8%増)を見込んでいる。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。