流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





サイゼリヤ/9~5月、まん延防止措置解除で客数回復し増収増益

2022年07月14日 10:30 / 決算

サイゼリヤが7月13日に発表した2022年8月期第3四半期決算によると、売上高1073億4600万円(前年同期比12.6%増)、営業利益10億6100万円(前期は8億5200万円の損失)、経常利益100億800万円(285.8%増)、親会社に帰属する当期利益65億7600万円(380.4%増)となった。

外食産業では、営業時間短縮及び酒類提供の制限などにより厳しい状況となっていたが、2022年3月にまん延防止等重点措置が解除されたことで、足許の客数は回復基調にある。しかし、資源価格の高騰と円安による食材価格やエネルギー価格の上昇リスク、海外からの輸送問題による原材料確保のリスク、イタリアで発生したアフリカ豚熱の影響によるハム類の輸入ができないことなどにより、依然として予断を許さない状況が続いている。

このような状況のもと、新たな販売チャネルとして、冷凍食品の販売強化を継続して行っている。また、フードロスの削減、エネルギーの効率化による省エネ、プラスチックの再利用等、SDGsに取り組み、ESGを重視した経営活動を行ってきた。さらに、コンビニ跡地に小型店モデルを出店、従来出店難易度の高かった大型ショッピングセンター内へ出店するなど、新たな立地の開発を推進している。

新商圏店舗として、2021年12月には、北海道旭川市にイオンモール旭川西店、秋田県1号店としてイオンモール秋田店、2022年1月には、鳥取県1号店としてイオンモール日吉津店を出店した。2022年5月には、自社技術の販売を行う新会社CSsTを設立した。今後、自社が培い開発した厨房技術を中心に、厨房設備及び厨房システムを提供する。

通期は、売上高1480億円(17.0%増)、営業利益36億円、経常利益130億円(276.2%増)、親会社に帰属する当期利益77億円(336.1%増)を見込んでいる。

関連記事

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧