流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ミニストップ/3~8月は構造改革で経費効率化し営業利益500万円

2022年10月06日 15:00 / 決算

ミニストップが10月5日に発表した2023年2月期第2四半期決算によると、営業総収入426億4300万円、営業利益500万円(前期は15億8800万円の損失)、経常利益4億6700万円(前期は14億5800万円の損失)、親会社に帰属する当期利益150億5800万円(前期は29億5200万円の損失)となった。

<藤本社長>
藤本社長

藤本明裕社長は、「国内のミニストップ単体では、構造改革による経費の効率化が進み4年ぶりに営業利益が黒字化した。2021年はTVCMなどマスメディアを活用し認知度を高めたが、2022年はアプリに注力し前年のプロモーション効果と同等の売上を確保した。販促をアプリやデリバリーサービスにシフトさせ、広告宣伝費を削減したほか、事業の整理、不採算店舗の閉店といった構造改革の進行で、利益を創出しやすい構造となりつつある」と語った。

ミニストップ単体のチェーン全店売上高は2.0%減となった。ミニストップ店舗の既存店1店1日あたりの売上高は0.7%減、コンビニエンスストア商品の既存店日販は1.3%減、店内加工ファストフード商品の既存店日販は3.1%増、既存店平均客数は2.5%減、既存店平均客単価は1.8%増となった。客数は、前年に実施したテレビCMなどの効果の反動もあり前年同期を下回ったが、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限緩和に伴って人流が戻ったオフィス立地店舗などでは前年同期を上回った。

店内加工ファストフード商品は、チキンや串ものなどのホットスナックをお客が手に取りやすい什器への陳列による販売方法へ全店変更した。その一方で、注文後に店内調理を行うポテトの品揃えを強化し、できたてのおいしさを提供する店舗オペレーションに注力した。新商品の「フレンチフライポテト」「カナディアンポテト」も好評を博し、ポテト分類全体の売上を伸ばした。

コールドスイーツは、温かい焼き芋の上に冷たいソフトクリームをのせた「台湾蜜いもソフト」を8月末に発売し、売上を押し上げた。店内手づくりのおにぎりは、炊飯工程を改善するとともに、品揃えを強化し、売上を伸ばした。総菜を組み合わせて提供する手づくり弁当の取り扱い店舗も2022年8月末時点で1069店舗となった。

売上総利益率は、昨年度から続いている原材料価格の上昇による仕入価格への影響により、前期比0.7ポイント減少の29.7%となった。イオングループのスケールメリットを活かしたトップバリュ商品の品揃えなどを組み合わせて原価率上昇を抑えると同時に、新たな付加価値を追求した商品開発に努めた。

通期は、営業総収入805億円、営業損失2億円、経常損失4億円、親会社に帰属する当期利益102億円を見込んでいる。

■ミニストップの関連記事
ミニストップ/「出前館」デリバリー対応1100店舗を突破
https://www.ryutsuu.biz/strategy/o092644.html

関連記事

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧