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アスクル/6~2月、MRO商材2桁伸長するも営業利益2.6%減

2023年03月17日 18:01 / 決算

アスクルが3月15日に発表した2023年5月期第3四半期決算によると、売上高3342億2400万円(前年同期比5.1%増)、営業利益103億6100万円(2.6%減)、経常利益102億6900万円(3.5%減)、親会社に帰属する当期利益70億9300万円(0.5%減)となった。

BtoB事業は、前年同期に特需のあった感染症関連商材の反動減の影響があったが、生活用品、戦略的に強化しているMRO商材が2桁伸長したことで大幅な増収となった。

加えて、2022年7月の新アスクルWEBサイト構築に関連する一部機能(中堅大企業向けのWEBサイト「ソロエルアリーナ」のオープン化)の先行リリースにより、ソロエルアリーナ利用顧客がサーチエンジンでの検索結果から同サイトへ直接遷移することが可能となり、買い物の利便性向上とともに、医療・MRO等の戦略カテゴリの売上構成比の上昇による注文単価が増加。サーチエンジン経由での売上高が上がった。

インターネット広告等のさらなる強化による基盤拡大に加え、医療・介護業種および製造業を中心とする専門商材の品ぞろえ強化と動画広告による取扱い認知度向上施策が相乗効果となり、売上高の成長にそれぞれ貢献している。

BtoC事業は、「LOHACO」の黒字化を目標とし、売上高については、キャンペーン変更などで減収したが、販促手法の見直しや配送バー改定により1箱あたりの売上高が増加し、売上総利益率は上昇。変動費比率の低下も含め収益構造は大きく改善した。

ロジスティクス事業は、グループ外の物流業務受託の売上高が前年同期と同水準で推移したものの、生産性が低下したことなどで減益となった。

通期は、売上高4555億円(6.3%増)、営業利益145億円(1.3%増)、経常利益143億円(0.2%増)、親会社に帰属する当期利益94億円(2.1%増)を見込んでいる。

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