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ライフ/2月期営業利益16.5%減、水道光熱費の高騰響く

2023年04月10日 15:52 / 決算

ライフが4月10日に発表した2023年2月期決算によると、営業収益7654億2600万円、営業利益191億4800万円(16.5%減)、経常利益200億1500万円(15.5%減)、親会社に帰属する当期利益133億2700万円(12.4%減)となった。

<岩崎高治社長>
岩崎高治社長

「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を連結会計年度の期首から適用しているため、営業収益の前期比増減率は掲載していない。

売上面は、新規店舗、ネットスーパーの拡大、「BIO-RAL(ビオラル)」といったプライベートブランド商品の強化、おいしさを追求した商品施策などにより、好調に推移した。

「BIO-RAL(ビオラル)」をはじめとしたオリジナル商品の開発強化、「BIO-RAL(ビオラル)」の考えに基づいた品ぞろえコーナーの設置店舗を全店舗の約8割にあたる240店舗に拡大した。アマゾンプライム会員向けサービスを含むネットスーパー事業の拡大、積極的な出店に取り組んでいる。

一方、販管費は、水道光熱費の高騰、新規出店に伴う賃借料の各種物件費の増加に加え、採用強化に伴う人件費も増加し、利益面では減益となっている。

同日行われた決算会見で、岩崎高治社長は「収益認識に関する会計基準を変更したため、営業収益は若干下がっているが、従来の基準を当てはめると、増収で、実質19期連続の増収を計上している。経常利益も200億円レベルを維持しており、稼ぐ力は落ちていないと考えている」と説明した。

店舗面では、新規店舗は、セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店(東京都)に加え4月にカメイドクロック店(東京都)、堀川北山店(京都府)、5月にビオラル新宿マルイ店(東京都)、7月に守口滝井店(大阪府)、西荻窪店(東京都)、9月に豊洲店(東京都)、花園中央公園店(大阪府)、四条大宮店(京都府)、10月にビエラ蒔田店(神奈川県)、12月に市谷薬王寺店(東京都)の11店舗を出店した。

既存店舗は、初芝店を2021年1月に建て替え工事のため一時閉店し、仮店舗「初芝東店」にて営業を継続していたが、12月に新しい「初芝店」として復活した。また、志紀店、大淀中店、市川国分店で健康志向・簡単・便利に対応した商品群、冷凍食品等の品ぞろえを拡充するとともに、セントラルスクエアなんば店別館に近畿圏最大規模の「BIO-RAL(ビオラル)」コーナーを設置するなど4店舗で大型改装を行った。

次期は、営業収益8010億円(4.6%増)、営業利益198億円(3.4%増)、経常利益205億円(2.4%増)、親会社に帰属する当期利益135億円(1.3%増)を見込んでいる。

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