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ベルク 決算/2月期増収増益、販促強化・PB拡充で来店促進

2024年04月11日 15:52 / 決算

ベルクが4月11日に発表した2024年2月期決算によると、営業収益3518億5600万円(前年同期比13.2%増)、営業利益144億9500万円(3.4%増)、経常利益149億7200万円(4.7%増)、親会社に帰属する当期利益106億7700万円(11.1%増)となった。

販売政策では、ポイントカード販促やチラシ価格の強化、SNSを利用したおすすめ情報の発信で、幅広い層の顧客への来店動機を高めた。ネットスーパー「ベルクお届けパック」、電子マネーカード「ベルクペイ」は導入店舗を拡大。移動スーパー「とくし丸」も展開を続け、高齢者などに対する買物支援の取り組みを進めている。

商品政策では、プライベートブランド「くらしにベルク kurabelc(クラベルク)」を含めた自社開発商品の取扱いを一層拡げることで、目的を持って来店する顧客を増やすことに貢献した。

店舗運営では、標準化された企業体制を基盤にしながら、適正な人員配置や省力器具の運用を日々見直し、チェーンオペレーションの高効率化を推進している。

店舗投資では、新規6店舗オープン。2023年5月に「フォルテ八王子店」(東京都八王子市)、6月に「光が丘店」(埼玉県和光市)、9月に「フォルテ富里店」(千葉県富里市)、12月に「古河諸川店」(茨城県古河市)、2024年1月に「船橋藤原店」(千葉県船橋市)、2月に「野田山崎店」(千葉県野田市)を出店した。

既存店6店舗を改装し、総菜及び簡便商品の拡充、快適な買物空間を提供するための設備更新を実施。このうち「江木店」(群馬県高崎市)と「竜舞店」(群馬県太田市)の2店舗では、新業態の「クルベ」としてリニューアルオープンしている。

なお、2023年8月に「上里SC店」(埼玉県児玉郡)を閉店し、2024年2月末現在の店舗数は138店舗となった。

物流体制では、商品を産地やメーカーから大量一括調達し、自社物流を活かした配送の高効率化などで、商品の価格強化と品質の安定化を目指した。店舗作業に合わせた配送体制の見直しを引き続き行い、店舗運営の効率化に取り組んでいる。

一方、グループ会社「ホームデリカ」は、製造能力の増強とおいしい商品の供給体制を構築し、店舗を効率化。「ジョイテック」は、備品、消耗品及び販売用資材などの供給・開発、店舗の清掃業務など、グループのサービス業務の強化に着手した。

次期は購買頻度の高い商品群の価格強化を一層推進するとともに、自社ブランド「くらしにベルク kurabelc(クラベルク)」や直輸入商品の取扱いなどを拡大し、商品力強化と売場の活性化を図っていく。

販売政策では、ポイントカード販促とチラシ価格の強化、各種キャンペーンの実施や自社決済サービスの拡充により、顧客の来店動機を高め、こだわり商品の訴求、品切れの削減、接客レベルの向上を引き続き行い、固定客化を狙う。

店舗運営では、標準化の徹底と効率的なチェーンオペレーションを強化。業務内容・設備の見直しを図り、新たな店舗モデルの構築を通じて、販売管理費の削減を推進していく。従業員教育も充実させ、商品力・サービスレベルの向上に注力する。

店舗投資では、3月に開業した「練馬高松店」(東京都練馬区)をはじめとする8店舗の新規出店を計画。物流体制では、原油価格の高騰に対応し、さらなる配送の効率化・納品時間短縮を目指す。物流の2024年問題を見据え、配送経路も見直す。

次期は、営業収益3767億2400万円(7.1%増)、営業利益175億900万円(20.8%増)、経常利益176億3000万円(17.8%増)、親会社に帰属する当期利益119億600万円(11.5%増)を見込んでいる。

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