良品計画 決算/9~5月増収増益、スキンケア・日用品好調で通期上方修正
2024年07月12日 15:53 / 決算
良品計画が7月12日に発表した2024年8月期第3四半期決算によると、営業収益4956億9900万円(前年同期比13.7%増)、営業利益424億6900万円(87.3%増)、経常利益433億2600万円(79.5%増)、親会社に帰属する当期利益335億700万円(79.4%増)となった。
新規出店に伴う店舗数の増加に加え、国内の既存店売上が堅調に推移したことで増収。国内における価格改定に伴い、営業総利益率の改善が進み、営業利益、経常利益は増益になるとともに、本社売却益の計上等もあり、親会社株主に帰属する四半期純利益は増益となった。
第3四半期末における無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内外計1275店舗(国内611店舗、海外664店舗)となり、前期末に比べ87店舗増加。国内では、郊外の生活圏を中心に61店舗を出店、海外では、中国大陸、香港、タイ、マレーシア等に47店舗を出店し、店舗網を拡大している。
国内事業における第3四半期連結累計期間の営業収益は2931億2800万円(11.9%増)、セグメント利益は308億1000万円(75.6%増)。
営業収益は、スキンケアや日用消耗品をはじめとする生活雑貨が好調に推移したほか、継続的なマーケティング活動が集客に寄与している。加えて、2023年1月から2月にかけて実施した一部商品の価格改定に伴い、営業総利益率の改善が図られ、大幅な増益となった。
東アジア事業の営業収益は1442億4900万円(15.7%増)、セグメント利益は255億1400万円(17.7%増)。
中国大陸は既存店の売上が伸び悩んだものの、生活雑貨を中心に現地開発商品を拡充。新規出店に伴う店舗網の拡大により、増収増益となる。
そのほか、台湾、香港、韓国も増収増益だった。
東南アジア・オセアニア事業の営業収益は288億4500万円(25.1%増)、セグメント利益は35億6500万円(52.8%増)。
タイ、マレーシア、ベトナムなど新規出店を進め、東南アジア・オセアニア事業の店舗数は100店舗となる。新規出店に伴い経費が先行するも、セグメント利益は前年実績を上回った。
欧米事業の営業収益は294億7600万円(12.7%増)、セグメント利益は38億5200万円(1398.5%増)。
北米では、店舗運営力の向上と経営体制の強化を進め、引き続き売上が伸長した。欧州では、経営資源を集中させるため、不採算店舗を閉鎖するなど、収益基盤の強化を進めている。
通期は、国内事業でスキンケアや日用消耗品等の生活雑貨がけん引し、既存店の売上が想定を上回ったほか、海外事業で円安効果により営業収益・利益が押し上げられたことで、想定を上回る実績だったことなども踏まえて、上方修正した。
営業収益は200億円増の6600億円(13.5%増)、営業利益は50億円増の530億円(59.9%増)、経常利益は75億円増の535億円(48.0%増)、親会社に帰属する当期利益は30億円増の360億円(63.3%増)を見込んでいる。
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