伊藤忠食品 決算/4~6月増収増益、スーパー・GMS向け取引拡大

2024年07月31日 14:05 / 決算

伊藤忠食品が7月31日に発表した2025年3月期第1四半期決算によると、売上高1695億7800万円(前年同期比4.5%増)、営業利益24億9800万円(16.5%増)、経常利益31億4300万円(15.0%増)、親会社に帰属する当期利益21億2300万円(8.6%増)となった。

伊藤忠食品

スーパーマーケット・GMS、ドラッグストア向けの取引拡大、外食・業務用取引の需要増、気温上昇の影響により飲料・酒類を中心に好調に推移したことから増収増益を計上した。

営業施策では、デジタルサイネージを活用した売り場作りを積極的に推進。プレゼントキャンペーンをはじめとして多様なコンテンツと売り場が連動する販促を提案し、デジタルサイネージの効果が最大限発揮できるよう、製配販が一体となって魅力的な売り場作りを進めている。

商品開発は、冷凍食品のオリジナルブランド「凍眠市場」を活用した「凍眠生酒」と「凍眠フルーツ」を展開し、拡販に努めた。

国産の高品質な素材を新鮮な状態で凍結することで、これまで生産地で限られた期間にしか味わえなかったおいしさを消費者に提供でき、ギフトや宅配に加え、スーパーマーケット・GMSでの取り扱いも広がっている。

物流施策は、トラックの積載効率改善やドライバーの労働負荷軽減、2024年問題に対して食品流通業界全体で取り組むとともに、デジタル技術の活用による庫内作業の可視化を推進し、サプライチェーン全体の効率化を図った。

また、これらの重点分野を支える基盤の強化として人的資本経営の強化にも取り組んでいる。その一環として、経験豊富なシニア層のリスキリングへの意欲を高め、働き方と能力に応じて処遇が向上するシニア層活躍のためのジョブ・マッチング制度を開始した。

通期は、売上高7000億円(4.1%増)、営業利益90億円(17.5%増)、経常利益100億円(8.5%増)、親会社に帰属する当期利益70億円(6.1%増)を見込んでいる。

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