ドトール・日レスHD 決算/3~11月増収増益、客数が回復
2025年01月14日 16:27 / 決算
ドトール・日レスホールディングスが1月14日に発表した2025年2月期第3四半期の決算によると、売上高1124億3100万円(前年同期比5.8%増)、営業利益79億8700万円(38.6%増)、経常利益80億4600万円(32.7%増)、親会社に帰属する当期利益57億8600万円(16.4%増)となった。
ドトールコーヒーグループの売上高は673億6000万円(5.6%増)、セグメント利益は37億5800万円(24.7%増)。
インバウンドを含む人流の回復に伴い、ビジネス街や駅前立地を中心に売上高は上昇傾向となっている。
回復が緩慢であったモーニングの時間帯も、定期的なメニュー改定など施策を講じることで客数が回復。ランチ、ティータイムの改善も継続していることが売り上げの回復につながったという。
店舗事業は、季節ごとの商品など付加価値の高いメニューを随時導入し、顧客単価を上げた。
客数の回復を目指したキャッシュレス・キャンペーン施策を継続して打つことにより、新規顧客の獲得やリピーターの確保に努めた。
一方で、原材料をはじめとしたコストアップに対し、昨年来取り組んでいる維持管理コストの削減を実施している。
卸売事業は、コンビニやスーパー向けチルド飲料において、プライベートブランド・ナショナルブランドともに、商品の幅を広げることで、売上高の拡大に努めた。
ドリップコーヒーやインスタントコーヒーなど、通信販売や量販店での販売を拡大。新たな商品の開発・販売を推進している。
日本レストランシステムグループの売上高は401億3000万円(7.6%増)、セグメント利益は34億5000万円(72.3%増)。
「星乃珈琲店」や「洋麺屋五右衛門」といった主力ブランドを中心に厳選した立地へ11店舗を新規出店した。
また、顧客ニーズの変化に合せた既存ブランドをブラッシュアップし、「牛たん焼き仙台辺見」「洋麺屋五右衛門」等へ12店舗の業態変更を実施。顧客利便性向上としてキャッシュレス決済の拡充、モバイルオーダーの導入を行った。
「星乃珈琲店」の店舗数は、2024年11月末時点で国内では276店舗となり、うち加盟店は35店舗となった。
商品戦略は、季節ごとのメニューを提供するにあたり、共通食材を使用することで多ブランド展開の強みを生かした商品開発を実現。徹底した原価管理を行っている。また、人件費や水道光熱費を始めとした経費についても、適切な時間管理・運営管理を継続することでコスト削減を図っているという。
グループ全体で44店舗(直営店29店舗、加盟店14店舗、海外1店舗)を新規出店した。
通期は、売上高1464億8400万円(4.2%増)、営業利益96億7900万円(32.2%増)、経常利益98億4800万円(27.9%増)、親会社に帰属する当期利益66億4600万円(21.0%増)を見込んでいる。
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