ヤマダHD 決算/3月期増収増益、住建・金融・環境事業が好調

2025年05月08日 15:15 / 決算

ヤマダホールディングスが5月8日に発表した2025年3月期決算によると、売上高1兆6290億6900万円(前年同期比2.3%増)、営業利益428億2100万円(3.2%増)、経常利益480億4500万円(2.1%増)、親会社に帰属する当期利益269億1200万円(11.9%増)となった。

ヤマダホールディングス

売り上げ面は、猛暑により期初からエアコン需要が大きく伸長。LIFE SELECTを中心とした積極的店舗開発、住宅事業の成長が、増収に貢献した。

利益面は、ヤマダデンキ店舗再編に伴う人員配置の最適化、広告のデジタル転換で経費上昇を抑制した。

セグメント別では、デンキは増収減益 住建・金融・環境の3セグメントが増収増益となった。

デンキセグメントは、ヤマダデンキにおける「収益認識に関する会計基準」のポイント影響額を除いた場合の売上高は1兆3240億5200万円(2.3%増)。当該会計基準適用後の業績について、デンキセグメントの売上高は1兆3089億2900万円(1.4%増)。営業利益は296億9400万円(9.0%減)となっている。

「くらしまるごと」戦略の強化として「たのしい。くらしをシアワセにする、ぜんぶ。」をストアコンセプトとしたくらし体験・体感・完結型店舗「LIFE SELECT(日本最大級の品ぞろえ・価格・サービスのお店)」を強化。2025年3月末現在、全国に36店舗展開している。

LIFE SELECTを中核としたエリア店舗開発の推進により店舗数は減少しているが、直営売り場面積は前年同期比0.9%増、287万2818m2と増加している。店舗の統廃合、閉鎖店舗の人員の再配置などで、店舗効率性・収益性が向上している。

住建セグメントの売上高は2972億4000万円(6.3%増)、営業利益は93億7200万円(66.5%増)。

ヤマダホームズは売上高917億1200万円(14.1%増)、営業利益5億2300万円(前年同期に比べ33億5000万円増)。

前期より取り組んできた改革、積極的広告投資が奏功し、住宅事業・中古買い取り事業が好調に推移した。

ヤマダデンキ店舗内に「住まいの相談カウンター・ヤマダ不動産」を設置し、住宅の情報収集・接客の新たなタッチポイントを設けるなど、グループシナジーを発揮した施策を展開。土地の仕入れ体制が増強された結果、建て売り分譲をはじめとする住宅販売が伸長した。

ヒノキヤグループは売上高1448億8500万円(1.9%増)、営業利益73億2500万円(2.1%減)となり、期中にかけては工期の一部遅延がみられたが、第4四半期において住宅事業、断熱材事業ともに大きく伸びた。

一方、断熱材事業における事業拡大に向けた採用強化により人件費をはじめとした経費が増加し、減益を計上している。

ハウステックは売上高633億5300万円(1.7%増)、営業利益26億9100万円(4.2%増)。

システムバス・システムキッチンが好調に推移したことに加え、資源高騰の影響のある中、徹底した売価・経費コントロールを行った。

金融セグメントにおける売上高は44億9200万円(4.5%増)、営業利益は13億700万円(35.0%増)。

グループの住宅事業・リフォーム事業と連携したヤマダNEOBANK住宅ローン、リビングローンの伸長、ヤマダ少額短期保険の業績拡大が寄与した。

環境セグメントにおける売上高は361億1100万円(前年同期比10.3%増)、営業利益は16億3400万円(前年同期比12.7%増)。リユース家電・PCの生産体制が成長し、再製品化した商品はヤマダデンキ300店舗以上で展開している。

店舗数は新規オープンが21店舗、45店舗を閉鎖し、3月末で計949店舗となっている。

次期は、売上高1兆6975億円(4.2%増)、営業利益489億円(14.2%増)、経常利益515億円(7.2%増)、親会社に帰属する当期利益273億円(1.4%増)を見込んでいる。

ヤマダHD 決算/4~12月増収増益、エアコン・住宅販売が好調

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