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東邦HD/通期は売上高4.2%増、当期損失24億円

2009年05月08日 / 決算

東邦ホールディングスが5月8日発表した売上高8389億300万円(前年同期比4.2%増)、営業利益30億2100万円(70.6%減)、経常利益65億2500万円(53.1%減)、当期損失24億7100万円(前期は83億8100万円の当期利益)となった。

中期連結経営計画「第三の創業~革新と創造07-09」の3年目で、事業の正常化と効率化、高付加価値化、組織と人材の活性化を引き続き重要な施策と位置づけ、適正利益の確保を目指した価格交渉と独自の顧客支援システムを柱とする提案型営業を強力に推進した。

しかし、景気後退などによる患者の受診抑制などでの経営環境悪化に起因した医療機関からの価格引下げ圧力が大病院を中心に歯止めがかからず、卸間で激しい価格競争が起こり、価格決定の状況は予測を大きく上回る状況となった。価格交渉の厳しさは年度末まで緩和する気配を見せず、価格低下を補うため営業努力を講じたが、各利益項目の低下をカバーすることはできなかった。

医薬品卸売事業の売上高は8267億3900万円(4.0%増)、営業利益28億5800万円(72.0%減)。売上高にはセグメント間の内部売上高109億3800万円を含む。2008年10月1日付で、茨城県を商圏とする山口東邦と群馬県を商圏とする小川東邦を完全子会社化したほか、11月1日付で群馬県を商圏とする須江薬品を完全子会社化した。ことし2月27日付で、新潟県を商圏とする長岡薬品を完全子会社化し、4月1日付で新潟県を商圏とする完全子会社の本間東邦に統合した。

調剤薬局事業では、既存店が順調な伸びを示した。2008年5月1日付で、全快堂薬局グループ2社を完全子会社化したほか、11月1日付で連結子会社エトスを完全子会社化した。その結果、売上高は225億7500万円(45.0%増)、営業利益13億1800万円(35.1%増)となった。

2010年3月期)の業績見通しについては、売上高9700億円、営業利益60億円、経常利益91億円、当期利益50億円を見込んでいる。

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