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ベスト電器/売上高10%減、さくらや事業整理で当期損失277億円

2010年01月12日 / 決算

ベスト電器が1月12日に発表した2010年2月期第3四半期決算によると、売上高は2512億3500万円(前年同期比10.6%減)、営業損失37億8400万円(前期は10億9300万円の営業損失)、経常損失37億3600万円(10億9800万円の経常損失)、当期損失277億2600万円(1億1300万円の当期損失)となった。

第3四半期は、エコポイント効果で売上高は直営既存店を中心に堅調だったが、郵便法違反事件による一時的な顧客離れ、エアコンなど季節商品の低迷、連結子会社のさくらやの営業赤字の継続などで業績は予想を下回った。

業績悪化を抜本的に改善すべく、「事業再構築計画」を策定。減損損失とその計画実施に伴うリストラ費用として、主に不採算店舗の閉鎖費用、さくらやの事業整理費用を事業構造改善引当金繰入額として特別損失に計上したため、大幅な当期損失を計上した。

店舗の推移は北海道三笠市にイオン三笠店、福岡市博多区にアウトレット店で最大規模となるメガアウトレットベスト博多南店などを出店。直営店26店、フランチャイズ店10店、の計36店舗を出店した。一方で非効率店舗の直営店23店、フランチャイズ店3店を閉鎖。期末店舗数は直営店280店、フランチャイズ店294店の574店となった。

種類別の業績は。家電小売業がエアコンなど季節商品の売上が落ち込み、広告の自粛と大型店など既存店売上高が大きく前年を下回ったため売上高は2053億5700万円、営業損失は17億5300万円となった。

家電卸売業は、ネット通販事業のストリームの売上高の伸長などで売上高は389億900万円、営業利益は10億3400万円だった。

サービス事業は、ビックカメラ店舗販売の配達と取付設置工事の増加で売上高は40億8700万円、営業利益は1億9600万円となった。

通期はさくらや事業の撤退と清算など事業再構築を推進するため、当初予測を修正。売上高3447億円(7.3%減)、営業損失45億3000万円、経常損失52億3000万円、当期損失301億8000万円を見込んでいる。

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