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ベスト電器/特別損失290億円計上で当期損失374億円

2010年04月14日 / 決算

ベスト電器が4月14日に発表した2010年2月期業績によると、売上高3456億1900万円(前年同期比7.1%減)、営業損失52億3000万円(前期は8億9400万円の営業損失)、経常損失56億9800万円(9億3700万円の経常損失)、当期損失374億4800万円(30億1000万円の当期損失)となった。

全国展開によるコストの肥大化と100%子会社である、さくらやの業績改善が軌道に乗らず、3期連続の赤字決算となった。減損損失157億円と事業構造改善引当金繰入115億円などで特別損失290億円を計上し、当期損失が374億円にもなった。

業績悪化の責任を明確にし、経営の刷新を図るために1月12日付と3月20日付で4人の代表者の任を解き、定時株主総会で、それぞれの取締役ほか7人の取締役の計11人が退任する。

事業の種類別セグメントをみると、家電小売業は、エコポイントの効果により薄型テレビなどのAV商品が伸長したものの、消費不況と単価下落等の影響に加えOA商品と携帯通信の需要低迷によって、既存店とさくらやの売上高が前年を下回ったほか、不採算店を閉鎖したことなどから、売上高は2825億900万円(9.4%減)と減収となり、営業損失は22億1600万円(前年同期は営業損失5億2200万円)となった。

家電卸売業は、ネット通販事業のストリームが牽引しエコポイント家電を中心に既存フランチャイズ企業における販売が増加したため、売上高は541億800万円(9.0%増)となったが、不採算企業に対する費用計上もあり、営業利益は11億3300万円(33.2%減)となった。

来期の業績は、売上高3042億円、営業利益27億200万円、経常利益18億2800万円、当期利益14億9200万円の見通し。

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