流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ユニー/減損損失など180億円計上で当期損失49億円

2010年04月08日 / 決算

ユニーが4月8日に発表した2010年2月期決算によると、売上高は1兆1344億2700万円(前年同期比4.7%減)、営業利益210億9500万円(47.5%減)、経常利益190億1900万円(51.2%減)、当期損失49億9500万円(前期は53億4400万円の当期利益)となった。

特別損失として減損損失140億200万円と棚卸資産評価損40億7200万円を計上し、当期損失が増加した。総合小売業の売上高は8350億900万円(1.9%減)、営業利益46億7500万円(66.5%減)となった。

店舗開発ではモール型店舗2店舗を出店し、ピアゴ2店舗を閉店したため、期末店舗数は234店舗となった。既設店の来客数は0.8%減だが、客単価が6.2%減と苦戦し、既設店売上高は6.7%減となった。商品部門別売上高は、衣料関連が13.3%減、住居関連が6.1%減、食品関連が5.3%減。一方で、営業費用は人員効率化による人件費抑制や水道光熱費などの経費削減に取組み、8303億3300万円(0.9%減)となった。

コンビニエンスストアの売上高は1889億1200万円(9.4%減)、営業利益は132億1200百万円(37.4%減)となった。サークルKサンクスでは立地対応型品揃えの強化などを推進。また改正薬事法の全面施行を受け、一部直営店での一般用医薬品販売を開始した。店舗開発では、316店舗を出店したが、277店舗を閉店し、非連結のエリアフランチャイザーを含む期末店舗数は6287店舗となった。

異業種との競争激化やtaspo効果の反動などで、広範な商品カテゴリーで売上が低迷し、単体の既設店売上高は5.6%減となった。営業費用は、計画を下回る販売費・一般管理費の削減で1757億円(6.2%減)だった。

専門店の売上高は888億9600万円(17.8減)、営業損失2億6100万円(2億5700万円の悪化)となった。パレモは、外資系専門店などのファストファッションの台頭による競争激化などで、既設店売上高が11.2%減となり、売上高は299億500万円(9.4%減)だった。営業利益は店舗の適正人員の見直しなどに取組み、4億7200万円(16.5%増)。

期末店舗数は出店14店舗、閉店58店舗の結果、573店舗となった。鈴丹は低価格志向の強まり、インターネット販売の拡大など競争の激化により、既設店売上高が16.4%減となり、売上高は160億4700万円(14.4%減)、営業損失は6億2700万円(前期は営業利益1億2500万円)。期末店舗数は出店21店舗、閉店35店舗の結果、284店舗となった。

来期はメーカーとの契約一本化による原価の低減、取引先の集約・帳合の見直し、本部機能集約での管理コストの低減などコスト削減に取組み、売上高1兆950億円(3.5%減)、営業利益249億円(18.0%増)、経常利益219億円(15.1%増)、当期利益25億円を見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧