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アインファーマシーズ/医薬事業が牽引し、4月期売上高8.6%増

2009年06月03日 / 決算

アインファーマシーズが6月3日に発表した2009年4月期決算によると、売上高は1153億8700万円(前年同期比8.6%増)、営業利益52億9600万円(19.2%増)、経常利益50億4100万円(16.8%増)、当期利益21億2700万円(31.7%増)となった。

医薬事業は、昨年6月にアインメディカルシステムズを株式交換で完全子会社化し、グループ企業間の連携を強化した。これで営業情報の共有化、システム共通化などの事業効率の向上に努めた。またジェネリック医薬品の積極採用をはじめ、調剤薬局システムの配備拡大による効率的運営、グループ内の間接部門の一部機能統合なども進めた。

薬学部の6年制への移行に伴い、2年間にわたり新卒薬剤師の採用が困難になることから、グループ全体で採用活動を強化。2009年卒の採用で250人超の薬剤師を採用した。

同期は積極的な出店と営業開発を継続し、25店舗の出店と8店舗の閉店・事業譲渡のほか埼玉調剤の子会社化でグループの稼動調剤薬局総数は375店舗に増加した。これに加え、前年度に子会社化したあさひ調剤と、サンウッドの業績が連結業績に反映され、医薬事業売上高は1018億7600万円(10.8%増)、営業利益は67億6100万円(14.1%増)と増収増益となった。

物販事業は、都市型ドラッグストア「アインズ&トルペ」、コスメティック専門店「トルペ」などを全国都心部と大型ショッピングセンターを中心に展開中。個人消費が低迷する市場環境で、新MDに基づく販売政策、在庫適正化と「アインズポイントクラブカード」を活用した効率的な販売促進活動などで既存店の収益改善を継続し、資本・業務提携先であるセブン&アイ・ホールディングスとの連携による出店(ススキノラフィラ店、草加店、恵庭店の3店舗)などの事業展開を加速した。

セブン&アイ・ホールディングスグループとの事業連携は出店のほか、ドラッグストア店舗の運営など同事業に係る合弁会社の設立でも合意し、今年6月1日に共同出資で「セブンヘルスケア」を設立した。

同期はアインズ&トルペ3店舗、トルペ1店舗、アインズ1店舗の5店舗を出店し、営業不振の4店舗を閉店した。これに子会社のアイン東海を含めたドラッグストア店舗総数は46店舗となった。

また、顧客数の指標である「アインズポイントクラブカード」の会員数は20万人増加し173万人超を確保。不採算店舗の閉店などで売上高は132億5100万円(5.2%減)、営業損失は2億8900万円(同1億9200万円の改善)となった。

来期は調剤薬局、都市型ドラッグストアで合計60店舗程度の出店を計画し、グループとして事業規模の拡大を図り、売上高1270億円(10.1%増)、営業利益60億5000万円(14.2%増)、経常利益58億5000万円(16.0%増)、当期利益28億円(31.6%増)と引き続きの見通し。

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