ファミマ/エンタメグルメ・聖地巡礼など「あそべるコンビニ」多彩なコラボ続々と

2025年12月18日 13:27 / 経営

ファミリーマートは12月17日に「FamilyMart FEST.2025(ファミフェス 2025)」のメディアデーを開催。新戦略として「あそべるコンビニ」を打ち出した。エンタメコンテンツとのコラボレーションを強化していく。

<「ファミフェス 2025」会場>
「ファミフェス 2025」会場

「あそべるコンビニ」を掲げた背景として、ファミマは消費傾向の変化を挙げる。単に「モノを買う」だけでなく、「推し活」「体験」「参加」といった行動が重視され、実際の店舗は「体験の場」としての価値を急速に高めているというわけだ。

そうした変化を捉えてビジネスチャンスにしようと、ファミマでは「ジャパンカルチャー」などさまざまなIPコンテンツとのコラボレーションを強化していく。

その具体的なイメージとしてファミマは8つの切り口を提示する。それが以下の項目。

  1. あのキャラもこのキャラも、ファミマのグルメに!「エンタメグルメ」
  2. 日本の四季を、あそびつくそう!「ファミマの季節イベント」
  3. ファミマは「買う」を「あそび」に変えていきます!「お買い物アトラクション」
  4. スペシャルアイテム続々発掘!「ファミマオンラインでお宝探し」
  5. コンテンツコラボ店舗誕生!「ファミマで『聖地巡礼』を楽しもう!」
  6. ファミマで推し活!?「推し活ファミマプリント」
  7. おトクで嬉しい!おトクで楽しい!!「あそべるファミペイ&ファミマチャンネル」
  8. 地球にイイを、ファミマは楽しく!「たのしナブル」

東京・渋谷の「ファミフェス 2025」会場では、「あそべるコンビニ」の8つの取り組みを詳しく紹介。それぞれどのようなものか順番に見ていく。

<「原神」とのコラボカップ>
「原神」とのコラボカップ

1つ目の「エンタメグルメ」。ファミマはこれまでにさまざまなIPコラボを実施してきたが、2026年以降もアニメ・ゲーム・映画・VTuberとのコラボ企画を展開していく。

1月には、TVアニメ「呪術廻戦」の「死滅回游」放送開始を記念した「ファミマの総則」キャンペーンのほか、「原神」デザインのコーヒーカップ、「ポケモンフレンダ」とパンのキャンペーン、「FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE」とinゼリーのキャンペーンなどをラインアップする。

<「刀剣乱舞ONLINE」とコラボ>
「刀剣乱舞ONLINE」とコラボ

2つ目の「ファミマの季節イベント」は、恒例の季節イベントに合わせてエンタメコラボを強化。例えば2月の節分では、昨シーズンに好評で完売した「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボ恵方巻を実施する。

<クレーンゲーム(左)とポケモンフレンダ>
ファミマクレーンゲーム(左)とポケモンフレンダ

3つ目の「お買い物アトラクション」では、全国の店舗でインバウンドを含めた新たな需要獲得を目指し「ファミマクレーンゲーム」(1回100円)を段階的に導入する。

さらに12月16日にはゲーム機「ポケモンフレンダ」を「世田谷瀬田四丁目店」(東京都世田谷区)「昭和薬品西大島駅前店」(東京都江東区)の都内2店舗にトライアル導入している。

<オンライン限定商品>
オンライン限定商品

4つ目は「ファミマオンラインでお宝探し」。ECサイト「ファミマオンライン」は2026年3月に1周年となる。そこに向けてエンタメを付加した「ファミマオンライン」でしか買えない特別な商品を拡充する。

具体的には1点限定の「純金マツケン褒美セット」(税込198万円)を販売するほか、2月下旬には「ファミマオンラインくじ」を開始する。

<ラッピング店舗を拡充>
ラッピング店舗を拡充する様子

5つ目の「ファミマで『聖地巡礼』を楽しもう!」では、アニメ・漫画の舞台となった地域や、スポーツチームのホームタウンに近接した店舗などをラッピング店舗に変える。来年2月までに、ファンが訪れやすいロケーションを中心に全国で累計80店舗に拡大する方針。

取り組みの一環として、日本アニメツーリズム協会と連携し、「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に選ばれた作品の中から作中にファミリーマートが登場する作品を中心に「ラッピング店舗」を展開する。

<「ファミマプリント」を強化>
「ファミマプリント」を強化

6つ目の「推し活ファミマプリント」では、店内マルチコピー機サービス「ファミマプリント」を推し活プラットフォームとして強化する。

さらに1月下旬には個人のクリエイターが作品を販売できるCtoC向けサービス「ファミマプリントクリエイターズ」を開始。新たに立ち上げる専用サイトを通じて各自が制作した作品を300~700円程度で販売し、購入者はマルチコピー機で出力できる。

ファミマによると、昨今の推し活ブームなどを背景に「ファミマプリント」の売上はここ数年好調に推移しているという。新サービス「ファミマプリントクリエイターズ」の開始により「ファミマプリント」利用者のすそ野を広げていく狙い。

<あそべるファミペイ&ファミマチャンネルのブース>
あそべるファミペイ&ファミマチャンネルのブース

7つ目は「あそべるファミペイ&ファミマチャンネル」。スマホアプリ「ファミペイ」ではゲーム体験を通じて「おトクで楽しい」を提供する。

さらに店内サイネージ「FamilyMartVision」のエンタメコンテンツである「ファミマチャンネル」では、「コンビニエントハック わくわくさんと作ろう!」(12月13日開始)と「ななし学園 方言研究会」(来年1月6日開始)の2番組を追加。店内で過ごす時間を充実させる狙い。

<たのしナブルのブース>
「たのしナブル」ブース

8つ目の「たのしナブル」では、楽しく社会貢献ができるような取り組みを拡充する。

食品ロス削減の施策「涙目シール」はこれまでに、店舗の食品廃棄数量は約5%削減につながった。新たに「『金の』涙目シール」を数量限定で実施していく。

ファミマ/「あそべるコンビニ」掲げIP戦略を強化、都内でファミフェス2025開催

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