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ストリーム/売上高2.1%増も営業損失4100万円

2009年09月08日 / 決算

ストリームが9月8日に発表した2010年1月期第2四半期決算によると、売上高は144億1800万円(前年同期比2.1%増)、営業損失4100万円(前期は2億円の営業利益)、経常損失3200万円(2億2000万円の経常利益)、当期損失2400万円(1億2900万円の当期利益)となった。

ストリームはインターネット通販専業で同業のイーベストを2月に買収、4月にソフトクリエイトのインターネット通販事業部門を譲受し、特価COMとして5月から営業を開始するなど、顧客層の拡大と収益の拡大を目指した。これら2社はストリームと仕入・物流の一本化を図り、取扱商材を拡充させるなど売上は堅調に推移。

ストリームの業績は、主力取扱商品であるパソコンとOA周辺機器が、マイクロソフトのWindows7の発売を前にした買い控えや販売単価の大幅な下落などで競争が一段と激化し、売上が伸び悩んだ。

また、エコポイント制度はインターネットを通じた制度説明の困難さから、これらの対象商品販売拡大の好機を十分に活かしきれず、グループ3社の業務運営のノウハウ共有が不十分だった点もあり、一部で販売機会を逸失した。

費用面では、売上の低調さから関連する物流・広告等の費用が若干抑制されたが、商品販売単価の全般的な下落での粗利低下を補う程ではなく、第1四半期より適用された棚卸資産の新会計基準で、商品評価損2600万円の計上やイーベスト、特価COMののれん償却2500万円などの費用が発生し、営業損失となった。

部門別の概況は、インターネット通販事業が新たに子会社2社が連結対象となり、2社の売上は堅調に推移。来客数、受注件数が各々49.7%、56.3%増加した効果も見られた。パソコンとOA周辺機器などの主力取扱商品は、概ね販売数量は伸びているものの販売単価の大幅な下落傾向で売上が低調に推移。

冷蔵庫や洗濯機など、前年同期比で比較的堅調に推移した商品も見られたが、主力商品の収益の落ち込みをカバーするには至らなかった。インターネット通販事業の売上高は139億1500万円、営業損失は5700万円だった。

商品別の販売額は、家電が64億円、パソコンが23億3000万円、周辺デジカメが39億3500万円、その他が12億4900万円だった。来客数は1278万人、購買客数は46万人だった。

中国でパソコン、携帯電話、太陽電池関連の各種部材などを販売するその他の事業では、顧客の囲い込みや顧客の拡大、需要の取り込みの確実化などで全般的に堅調に推移し、売上高は5億300万円、営業利益は1500万円となった。

通期は売上高345億8700万円(18.7%増)、営業利益1億1000万円(48.4%減)、経常利益1億1100万円(53.9%減)、当期利益5500万円(61.5%減)を見込んでいる。

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