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タキヒヨー/配送センター再構築に着手、今期売上高824億円目指す

2008年10月20日 / 決算

テキスタイル事業・アパレル事業大手のタキヒヨーが10月14日に発表した2009年2月期中間期決算によると、売上高は371億8800万円、営業利益5億3700万円(36.9%減)、経常利益9億6600万円(27.8%減)、当期利益8億2400万円(2.7%増)となった。

品質安定化、短納期化に注力する一方、仕入コストや物流コストの削減に取り組んだ。事業別の状況では、アパレル分野でトレンドの変化に対応した商品提案、多品種少ロット型の商品供給を強化。カジュアルボトムスなど一部の商品が好調だったものの、分野全体としては減収を記録。

テキスタイル分野では、欧州向け輸出が増加したが、国内の伸び悩みや競争激化の影響でこちらも減収となった。両分野のの売上高は348億3600万円(8.7%減)となり、営業利益は4億5600万円(41.7%減)と減少した。

その他の事業では、合成樹脂原料などの販売が合成樹脂原料や包装資材業者への輸入化成品の販売が拡大。売上高は23億5200万円(9.1%増)、営業利益は7100万円(21.0%増)と好調に推移した。下期は、アパレル分野で引き続きトレンドの変化への迅速な対応や、機能性素材・エコロジー素材などを活用した付加価値の高い商品提案などで売上拡大に努める。

また、中国の協力縫製工場と連携を強化し、生産効率化も継続する。物流費を抑制するため、海上輸送効率向上や国内での配送センター再構築にも着手する模様。テキスタイル分野は、オリジナル素材の開発、提案力を強化し、欧州への輸出も拡大する意向。

これらに加え、適正在庫管理の徹底による在庫回転率の向上、関係会社を含めたグループ全体の合理化を推進し、企業体力の強化につなげる。通期の業績見通しは、売上高824億円(3.3%減)、営業利益19億円(12.5%減)、経常利益25億円(32.1%増)、当期利益16億5000円(44.1%増)を見込む。

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