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矢野経済/2011年度の冷凍食品市場は3.9%拡大、「家飲み」「中食」派が増加

2012年11月08日 / 商品

矢野経済研究所は11月8日、「冷凍食品市場に関する調査結果 2012」を公表した。これによると、2011年度の冷凍食品市場規模は前年比3.9%増の1兆2030億円になったと見込まれ、市場が拡大した。

調査は食品関連の企業や業界団体、省庁を対象に、5~8月にかけて実施された。調査結果によると、2011年度は輸入冷凍野菜の需要が急増したほか、外食を控える「家飲み」の増加に伴って枝豆やフライドポテトなど、おつまみとしての需要が増大した。業務用では、弁当・惣菜などの中食向けで売上が拡大した。

調査結果では、注目市場として「家庭用冷凍調理品市場」と「家庭用冷凍麺市場」の2つを挙げている。

家庭用冷凍調理品の2011年度の市場規模は5.5%増の2425億円になったとみられている。メーカーの技術革新によって味や食感の改良が進んだこと、震災以降、家庭内で食事をとる傾向がさらに強まったことなどにより、従来は冷凍食品を購入しなかった層の間でも利用が拡大していると分析している。もっとも、割安なプライベートブランド商品の増加により、定番品を中心に価格が下落傾向にあると指摘している。

一方、家庭用冷凍麺の2011年度の市場規模は5.1%増の935億円になったと見込まれている。内食化傾向がいっそう進む中、個食タイプの冷凍パスタが主婦の昼食需要を取り込むなど、購入者層が広がったことで市場が拡大したとされる。中高価格帯の製品が好調とされ、従来の外食利用客が、一食に投じる金額の割安さから家庭用冷凍麺を利用するようになったと分析している。

 

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