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伊藤忠商事/中国浙江省寧波で日用雑貨品卸の株式取得

2013年07月10日 / 商品海外経営

伊藤忠商事は7月10日、中国で展開する北京伊藤忠華糖綜合加工(BIC)が、中国浙江省寧波地区の日用雑貨品卸2社の株式を取得し連結子会社化したと発表した。

伊藤忠商事の日用雑貨品分野における2013年度売上見通しは合計約21億人民元(約343億円)と中国国内で最大となる見込み。

今後は華南・内陸地区での取り組みも強化し、日用品雑貨卸NO.1の地位をより強固なものとしつつ2015年には約35億人民元(約572億円)の取扱高を目指す。

2社は、寧波市宝敏瑞貿易(宝敏瑞)と寧波新乍浦経貿(新乍浦)で、同地区で最大級の日用雑貨品卸大手としてP&Gやユニリーバ等の大手欧米系メーカーの化粧品、トイレタリー商品や衛生用品などを寧波地区の小売業者に販売しており、2社合計で約3000の販売先を有している。

伊藤忠商事は1997年にBICを設立し、日系小売業向けを中心に衣食住の総合卸を展開、2009年に連結子会社化した浙江省杭州地区の日用雑貨品卸大手の杭州新花海商貿有限公司と合わせて沿岸部と内陸部都市に合計13拠点を有し、中国で唯一、全国展開を行う総合卸として成長してきた。

今回の株式取得によって、資生堂やユニチャーム等の大手日系メーカー、ロレアルやニベアなどの大手欧米系メーカーの従来からの取り扱いに加えて新たにP&Gやユニリーバの取扱いを開始することで、有力な商品群の拡充を更に図る。

GDPが国内4位と高い浙江省でも特に消費の旺盛な杭州地区と寧波地区での事業展開を推進し、主要都市での販売網を拡充する狙いだという。

中国における化粧品・日用品マーケットは直近3年間平均でも大きな成長を遂げており、市場規模は1350億人民元(約2兆2060億円)にまで達している。

伊藤忠商事はBICを通じ、今後も成長が見込まれる中国の日用品・化粧品などの取扱いを強化し、総合卸としての機能の更なる拡大を目指す。

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