千趣会は9月29日、新ブランド「BELLE MAISON DAYS(ベルメゾンデイズ)」を開始すると発表した。
今後の基幹ブランドを目指し、2015年冬にアパレルと生活雑貨の400型から開始し、目標年商は2015年12月期で26億円とした。
2016年春には800型を追加投入し、2016年12月期で250億円の売上を目指す。これまではワンシーズンで売り切る商品を展開していたが、ベルメゾンデイズはベーシックでシンプルな商品で2~3年をかけて販売する方針。
2018年12月期には、累計で2000型程度を展開し、400億円の売上を目指す。
田邉道夫社長は「デフレの中で、物づくりの世界は、安く売るためにどう作るかを考える本末転倒な状況が生まれている。お客さまが求めているものを感じ、それを具体的にする技術を磨く取り組みとして、新ブランドを開始する」と語る。
新ブランドのターゲットは30代~40代までの幅広い女性で、一部ファミリー層も含む。アウター・インナー・服飾雑貨などのアパレル全般を展開する「WEAR」と家具・ファブリック・キッチン用品・寝具・収納などインテリアや生活雑貨を展開する「HOME」を展開。
商品構成比率は「WEAR」50%、「HOME」50%で、衣料品の構成比率が高いのが特徴という。「WEAR」は、レディースのみの展開で、今後、キッズの投入を検討する。メンズは取り扱わない。
無印良品をひとつのベンチマークとしてとらえており、衣料品を充実させ、差別化を図る。WEARでは、通販で一番売れ筋となっている、1980円と2980円の買いやすい価格帯をボリュームゾーンとした。低価格商品を展開しない。
これまでは、委託生産(OEM)で商品を調達し、輸入販売する仕組みだったが、ベルメゾンデイズでは、はじめて製造から販売まで一貫して行うSPA型ビジネスモデルに挑戦した。原材料の調達まで踏み込んだ商品開発に挑戦した。
ベルメゾンは通販ブランドとして、複数のブランドとテイストを展開することで、さまざななニーズに対応するのが特徴となっている。オリジナル商品とナショナルブランドを合わせて、販売している。
ベルメゾンデイズは、通販のベルメゾンの中で、唯一ベルメゾンを付したブランドで、中核ブランドと位置付けた。SPA型ビジネスモデルのため、100%オリジナル商品を展開する。
ネット通販とカタログ通販を中心に販売するほか、イオンモールやイトーヨーカ堂などの店内に展開する約20店の実店舗や資本業務提携しているJ.フロントリテイリングの店舗での販売も想定する。実店舗での販売が軌道にのれば、ベルメゾンデイズブランドの単独店舗も出店する計画だ。
現在出店している実店舗では、ステーショナリーの品ぞろえの要望もあることから、2018年までには、ステーショナリーも展開する予定だ。
田邉社長は「現在、ネット経由の売上は構成比で77~78%程度で、うちスマートフォン経由は25%程度となっている。カタログ経由の売上は減少しているが、カタログを見ながら、スマホで注文をするお客さまもいるため、カタログの在り方をもう一度、見直したい。オムニチャネルの推進の点からも実店舗での販売も視野にいれる」と語る。
9月下旬から、J.フロントリテイリング傘下の大丸と松坂屋で、ベルメゾンで人気の50代向けブランド「Kcarat(ケイカラット)」の期間限定店舗を出店している。
来年3月末までには、ベルメゾンデイズも大丸や松坂屋に、期間限定店舗などを出店する計画だ。
来月には、ベルメゾンデイズのTVCMを投入し、クロスメディアを活用した大規模な販促を行いブランド認知度を向上させていくという。
■ベルメゾンデイズ
http://www.bellemaison.jp/cpg/days/index.html?DM2_KBN=plu_top150928_01
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