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カワチ薬品 決算/3月期は営業利益15%増、人件費・水道光熱費を抑制

2024年04月26日 17:19 / 決算

カワチ薬品が4月26日に発表した2024年3月期決算によると、売上高2859億6000万円(前年同期比1.5%増)、営業利益76億100万円(15.0%増)、経常利益86億900万円(12.2%増)、親会社に帰属する当期利益47億1300万円(12.8%増)となった。

カワチ薬品

段階的な値上げが相次ぐ中、優位性を保つべく物流を活かした一括仕入れなどで、販売価格の見直しと対応および販売促進に努めてきた。一方、新物流センターの稼働に伴い、作業効率向上に取り組むことで人件費を抑制。暖冬による電力使用量の減少に加え、激変緩和措置の延長などもあり、水道光熱費が抑制されたことで販管費は計画を下回った。

新規出店では、茨城県に3店舗、岩手県・千葉県に各2店舗、宮城県・山形県・福島県・栃木県・群馬県・山梨県に各1店舗、計13店舗を出店。調剤薬局は、千葉県の新店に2件、山形県・茨城県・群馬県の新店に各1件、茨城県の既存店に2件、山形県、群馬県の既存店に各1件、計9件を併設している。

なお、千葉県の1店舗(調剤併設型)と新潟県の1店舗の計2店舗をリロケーションのため退店し、調剤薬局を2件閉局した。これにより同社グループの店舗数は、計375店舗(うち調剤併設151店舗)となった。

次期は、変化の激しい経営環境に対応すべく、一層の経営基盤強化を図るため、新物流体制による生産性向上策を進めるとともに、全体効率化を目的としたDX推進策に基づくシステム化・機械化を進める。光熱費増に対応するため、引き続き節電設備の導入を進めるなど、抑制に努めていく。

次に、競争激化に対する差別化策として、新規店舗への調剤薬局併設を進めるとともに、ヘルス&ビューティーケア強化策として健康意識の高まりに対応した品ぞろえの強化を図りながら、予防・美容を含めた健康の維持・増進、健康寿命延伸に向け、資格者による相談機能の強化し、専門性強化策を推進する。

さらに、生活防衛意識の高まる消費環境にも対応。「安心・安全」に配慮された商品を、安心価格で提供することに注力し、地域のインフラとしての機能を備えた地域に一層密着した店舗づくりを進め、顧客の生活の質向上・満足度向上に尽力するという。

出退店については、主に既存エリアへの出店を13店舗、退店を2店舗計画。また、専門性強化策を推進するため、調剤薬局を新規・既存店舗に7件併設する予定だ。

2025年3月期は、売上高2920億円(2.1%増)、営業利益80億円(5.2%増)、経常利益90億円(4.5%増)、親会社に帰属する当期利益57億円(20.9%増)を見込んでいる。

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