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ZOZO 決算/3月期、セール拡大・コスメ強化などで増収増益

2024年05月02日 14:34 / 決算

ZOZOが4月30日に発表した2024年3月期決算によると、売上高1970億1600万円(前年同期比7.4%増)、営業利益600億7900万円(6.5%増)、経常利益597億6400万円(5.4%増)、親会社に帰属する当期利益443億4100万円(12.2%増)となった。

<ZOZO>

ZOZOTOWNでは、ユニークユーザー数拡大とコンバージョンレート(ユニークユーザーの購買率)向上を目指し、ユーザーとブランド双方にとって魅力的なサイト作りに一層注力した。具体的には、5月・9月・11月にセールイベント「ZOZOWEEK」の実施(2023年5月12日~21日の10日間、同年9月12日~18日及び9月21日~24日の11日間、同年11月1日~12日及び11月15日~19日の17日間)や、夏の本セール(2023年6月23日~)、冬の本セール(2024年1月1日~)開始期間にはTVCMを放送し集客を強化する等、ZOZOTOWNにおける販売力の最大化に取り組んだ。

2023年11月23日~26日の4日間はブラックフライデーのセールイベントを実施し、同時期の気温低下の後押しもあり、秋冬物販売のピークをつくることができた。さらに、引き続き多様化するユーザーニーズに対応できるよう幅広いジャンルの新規ブランドの出店も進めた。

カテゴリー強化の取り組みとしては、コスメカテゴリー強化を図る「ZOZOCOSME」に注力した。ZOZOCOSMEは2024年3月末時点において国内外の700以上のコスメブランドを取り扱っているが、商品取扱高拡大のため、さらに積極的な新規ブランドの誘致とラインナップの拡大を進めている。また、ZOZOならではの付加価値提供として、独自のAIを活用した超パーソナルスタイリングサービス「niaulab(似合うラボ)」を展開するなど、購買の上流にアプローチする「似合う」を軸としたソリューションの提供を目指した。

LINEヤフーコマース(「Yahoo!ショッピング」と「Yahoo!オークション」の合算値)では、前連結会計年度までに獲得した顧客の定着に加え、モールを運営するLINEヤフー㈱による「本気のZOZO祭」(2023年6月25日、同年9月18日、同年10月15日、同年11月26日、2024年1月1日、同年2月25日、同年3月17日の計7回)等の販促施策投下により、順調に売上を伸長させた。

BtoB事業は、前年度に複数ブランドの支援終了があったものの、支援を継続しているブランド各社においては自社ECサイト活用の積極化が続いている状況がある。

今後の商品取扱高拡大を見据え、2023年8月より物流拠点「ZOZOBASEつくば3」の稼働を開始した。同拠点は、延床面積や商品保管数等の設備能力は当社内で最大規模であり、将来的な労働人口の減少傾向等に向けた対応策として国内初となる最新機器を導入する等の積極的な設備投資を行い、業務の自動化による省人化を目指している。

次期は、売上高2144億円(8.8%増)、営業利益642億円(6.9%増)、経常利益642億円(7.4%増)、親会社に帰属する当期利益452億円(1.9%増)を見込んでいる。

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